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第10話(2)
「先日お見受けしたレオンハルトさんとのまぐわいの中使用されていた道具に興味がありまして!中にはレオンハルトさんが没収したと聞きましたので本日はレオンハルトさんに許可を頂きお借りしました!」
レオンの方を見るとサッと顔を背けられた。
「いやはや、こういったまぐわいに道具を使う趣向の方はいらっしゃいますが、それらの開発に熱を注がれていたとは!随分研究熱心なのですねぇ」
ここまでくると嫌味?嫌味だよね???
「おや?これは報告にない道具ですね。こちらはどうやって使用なさるのですか?」
そう俺に尋ねながら見せてきた物は、薄いピンク色をした楕円型のカプセルに紐がついた物体だった。
「そ、それは!ローターちゃん5号!!」
それはレオンから魔導具の回路について教えてもらった時にこっそり作った玩具である。試作品1号は振動が強すぎて痛かったので調整を重ね、5号まで辿り着いた末に10段階の振動調整が可能で程よい刺激を受けられる自信作である。
小さいから引き出しの奥に閉まって隠しておいた筈なんだけどなぁ?
「引き出しの奥を漁ったら出てきました」
プライバシーがない!!!
そんな事を思いながらレオンの方を見た瞬間、俺の体が強張った。
「……まだあったのか?」
圧が怖い!レオン超怖い!!
「い、いや、それは、えーと、マッサージ機だ!!エロ目的じゃないから!健全な道具だし!」
咄嗟に嘘を付いてみた。まあ用途によってはマッサージになるし、全部嘘ではないよね??
「ほう?これがですか?どうやってマッサージを行うのです?」
ローターに興味津々のエルマは目を輝かせながら俺を質問責めにする。
そんな中コンコンとノックが鳴り、扉の向こうから声が聞こえてくる。
「魔導具師団長、陛下がお呼びですので早急に王広間までお越しくださいませ。」
「む…、だが…」
レオンは難しい顔をしながら俺を見ていた。俺が1人でやらかさないか心配なんだろうか。
「大丈夫だって!今はとりあえずエルマに道具の話してるから、行って来なよ」
「私も共同研究と言った手前、貴方が居ない所で猫目様に何か実験を行うつもりはありませんよ。さっさと行って参られたらどうです?」
エルマやれやれと肩をすくめ大袈裟な動きをつけたりしてレオンを煽っていたが、本人は相手を苛つかせている事には気づいてないんだろう。
「…仕方ない。行ってくるので、その間2人とも変な事はしないように。」
レオンは足速に部屋から出て行った。
くるっと体を俺の方に向けて、さっきの続きと言わんばかりに目を輝かせながらエルマは道具の使い方をせがんで来た。
「さあ!このローターちゃんというマッサージ機!どうやって使用するのです!?」
「はいはい。これは俺たちの世界でもよく使われてるんだよな。じゃあとりあえずマッサージの方でやってあげるから、上着脱いでソファ座ってよ」
エルマは言われるがままに少し厚みのあるジャケットを脱ぎ、ソファへと腰掛けた。
ジャケットの下は肩なしで背中丸見えのエロいタイプのベストだった。エルフ
「じゃあ肩からいくよー」
首元にローターを当て、カチカチっと振動をかけた。
「ひぁう!?」
その瞬間、エルマがくっそエロい嬌声を上げた。
エルマは咄嗟の事に口を押さえて顔を赤くした。
「こ、これはその…!」
「ふふ、くすぐったかったかな?」
うんうん、エルマさんは首、弱点ね??
そんなエロい反応されると俺ちゃんのSスイッチが入ってもっと弱点探したくなっちゃうな??
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