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第十四章・2

「っん。士郎さん……ッ。ヤぁ、あぁ……」 「白くてすべすべ。独り占めできなくなっちゃったな、秀実のお尻」  この美尻を、彼のAVを観て、大勢の人間が興奮する。  そう思うと、複雑な心境の士郎だった。  彼を、もっと人気者にしてあげたい。  でも、大切にポケットの中にしまってもおきたい。  相反する気持ちに、心が揺れる。  いつしかセクシャルな気持ちは鳴りをひそめ、士郎は慈しむように秀実の尻を撫でていた。 「士郎さん?」  どうしたんだろう。  何だか、すごく優しく撫でてくれてる。  秀実もその心地よさに、甘えた気分になってきた。  二人、惹かれ合うようにキスをしようとしたその時、秀実の携帯が鳴った。

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