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あとがきとちょっとした解説

ここまでお読みいただきありがとうございました!この話自体は7年ほど前に書いた作品です。当時は一応BL名義ではない予定だったんですが、いつの間にか(主人公と小暮は予定通りですが)BLぽくなってしまったやつです。 なので他サイトにてBLタグつけずに投稿してたのですが、今回読み直してやっぱBLだなと思い、投稿しなおした次第です。ちょっと手直しもしました。脇で出した二人もいつか続き書いてみたいですね。 下からは、登場人物についてですので、もしよければ。 登場人物・解説 ① 並木優斗 この作品の主人公であり、事件の「犯人」。人の外見、特に女性に対して執着しており、惚れやすく思い込みが激しい。女性に対して幻想を抱いている節があり、このことが事件を起こす原因となる。 彼が作品内で語っていることは、全て彼視点のことであり、それが真実というわけではない。それ故に実際に小暮が行ったことなどは、作品中には明記されていない。 結構なクズです。ストーカーとかやるタイプだと思います。小暮くんと絡みだしてから周りの友人とも疎遠になり、サークルでもぼっち状態になっていました。お母さんには頭が上がらず、妹には尻に敷かれ、愛犬にはなめられている。そんな子です。ちなみに小暮くんはその逆です。すでに外堀すべて埋められています。 ② 小暮誠一 この作品における「探偵」。並木に対して執着しており、並々ならぬ愛情を注いでいる。並木以外の人間にはあまり興味がなく、また並木のためなら人を殺すことすら厭わない。 きっとこの後、主人公を囲い込んで逃がさないと思います。ハッピーエンドです。ミス研の空中分解も実はこいつの仕組んだことだったりします。先輩と二人きりで活動したかったんですね。いじらしいですね。 ③ 東堂穂乃花 事件の被害者。自己中心的な性格をしている。自分の容姿に自信を持っており、それを保つことに心を砕いている。潔癖症の気があり、神経質な性格。西条のことを親友だと思っているが、自分よりも裕福な家の生まれであり、生粋のお嬢様である西条に対して劣等感も抱いている。中学時代南野と交際していたが、高校が別々になったことによって破局する。しかし、自然消滅だったため、東堂は南野が未だに自分のことを好いているのだと思い込んでいた。北方に対しては、完全に南野のオマケとしてしか認識しておらず、嫌いでも好きでもない。 この人が一番思い入れがないです。とにかく性格悪くを心掛けた感じです。 ④ 西条千晴 事件の犯人とされた女性。この作品の中で最も可哀そうな人物。裕福な家に生まれ、幼稚園からお嬢様学校へと通っていたため、金銭感覚が他の人とは異なっている。東堂とは高校のころからの親友であり、自分とは違い要領が良く、頭もいい東堂に対してコンプレックスを抱いている。また、南野と出会ってからは昔交際していた東堂の態度や行動に嫉妬していた。南野に対しては恋心を抱いているが、告白はしていない。北方とは仲が良く、南野や東堂に対する相談事や愚痴を話していたが、北方の気持ちには気づいていなかった。 「犯人」である並木を助けるために小暮が用意したスケープゴートである。何故小暮が彼女をスケープゴートにしたのかというと、東堂との関係が最もこじれているためである。友情と嫉妬の念が混在しており、南野を巡る三角関係の問題もあるため、彼女が最も殺害の動機を作りやすかったのである。また、並木が西条と親しくなっていた点も理由の一つとしてあげられる。 書きながら、作者はこの子のことを大好きになりすぎて、一時期犯人に仕立て上げるのをやめようかと思ったくらいです。南野さんでもいっかなって。でもやっぱり千晴さんがそうなったほうがしっくりきちゃったのでこういう展開になりました。個人的には一番幸せになってほしかったキャラです。多分もう目は覚ましません。北方さんとくっつけたかったかも。南野さんさえいなければ。 ⑤ 南野一、北方温巳 被害者と犯人の共通の友人。二人は幼馴染であり、気心が知れた仲である、と周囲からは認識されている。しかし、北方はそうは思っておらず、むしろ南野のことを毛嫌いしている。反対に南野は北方のこと気に入っており、常に手元に置いておきたいと考えている。 南野は東堂と付き合っていたが、そりが合わず、卒業と同時に自然消滅するよう仕向けていた。今はそのことを口にすることすら厭うほど、東堂のことを嫌っている。西条に対しては、仲のよい女友達としてしか見ておらず、西条の恋心には全く気が付いていない。 北方は東堂に対して苦手意識を持っており、中学時代からあまり関わらないようにしていた。西条へは淡い恋心のようなものを抱いている。そのため、一層南野に対して、憎悪の念を感じていた。 この二人はとてもお気に入りです。北方さんはきっと逃げられない。 ⑥ 緑川夫妻とあおる、夏目彼方、葛西氷乃 途中から影が薄くなった人たち。もっと事件に関わらせたかった。所謂舞台装置的な役割。 明さんは最初しかだせず悔しいです。実は主人公と少し似ていて、思い込んだら一直線なところがあります。惚れっぽいところも。あと姉(主人公の母)にはやはり頭が上がりません。みちるさんとは今もなおラブラブで、あおるに呆れられています。嫁の料理を美味しいと褒められるのがうれしくて仕方がありません。 みちるさんの造形はとても気に入っている。ふわふわしていておっとりしているけど、芯はしっかりしている。そんな作者の理想を詰め込んだ女性キャラ。絶対ひどい目には合わせないと心に誓っていました。が、そのせいであまり出番がなかったのが心残り。 あおるはもっと出す予定のキャラでしたが、入れきれず。が、あまり主人公と親密になると危険なのでこれでよかったのかもしれない。別に主人公のことは嫌いではない。ツンデレキャラのつもりだった。夏目くんとの絡みをもっと書けばよかったと後悔中。 夏目くんは、当時読んでもらった友達から大人気だったキャラです。作者も書きながらどんどん彼のことが好きになり、気が付けばペンションメンツで一番の出番に。その代わりあおるや氷乃さんが割を食う形になってしまいました。夏目くんもかなり主人公にベタベタしてますが、小暮君てきに、こいつは大丈夫感があったので特に何もなく済んだ気がします。これは北方さんも同じですね。ちなみに南野に対しては、同族的な匂いを感じ取っていた小暮君でした。 氷乃さんは、影が薄いなりに後半で大事な役割をやってもらいました。決定的な目撃者です。彼女は別に嘘は言ってません。本当に、あの夜千晴さんは208号室から出てきました。ただ、カギはかけていません。その時はまだ東堂さんは生きていたので当たり前ですが。カギをかけたという証言は、小暮くんによって誘導された偽物の証言です。小暮くんの推理を聞いていた氷乃さんは、無意識のうちにそれを見たと思い込んでしまったんですね。ちょっと可哀そうな役回りでした。彼女のためにも、真実は闇に葬られたままがいいでしょう。

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