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※第44話

「あ……アリソン? まりょく……は、ダメだって」 「使ってないが……急に熱くなったな……。ミカ、痛くないのか?」  アリソンが戸惑っているところを見ると、きっと魔力は使っていないのだろう。 「痛くない……けど圧迫感はすごい……」  アリソンの巨根が埋まっている。痛いと思っていたのに全く痛くないのは何故なのか。痛いどころか先ほどアリソンが弄っていた部分を、アリソンのモノで擦りたいとまで思ってしまっている。初めてなのに、まるで淫乱のようで羞恥も覚える。でも今はアリソンのためを思えば好都合だった。  美風はぎこちない動きで腰を少し浮かした。 「ミカ、しっかりと馴染むまでまだ動くな」 「……だい……じょうぶ……。むしろ早く動きたい」  潤滑剤も使わずアリソンの唾液のみだというのに、スムーズに動く。痛みはない。むしろ気持ちいい。 「アリソン……あぁ……なんか……オレおかしい」  美風の陰茎も完全に勃起し、美風の動きに合わせてそれは揺れる。どうすれば気持ち良くなるのか身体が分かっているようで、拙いながらも美風は懸命に自身の気を高めていった。 「……俺もミカの中に馴染んで、とても気持ちいいぞ」  嬉しさでアリソンに視線を向けたとき、美風は目を見張った。 「アリソン、髪と目が……すごく綺麗」 「あぁ、力が漲ってくる。ミカの方も問題ないようだな」  突然アリソンが上体を起こした。間近で見るスカイブルーは吸い込まれそうになる程に美しい。  アリソンが愛おしそうに美風を熱く見つめてくる。美風は気恥しいながらも、その目を見つめ返した。 「キスをしていいか? 生気を取らない、愛のあるキスを」 「アリソン……」  美風は感極まって、顔をくしゃくしゃにしながらも大きく頷いた。  初めは唇を啄むように可愛いキスを何度も落とされた。それがじわじわと心を満たしてくれる。  次に唇を舐められ、美風は迎い入れるために口を少し開けた。直ぐにアリソンの舌が入ってきて、美風の舌にまるで挨拶をするように、チョンチョンと触れてから上顎を擦ってきた。 「ん……ふ……」  気持ち良くて、結合部がキュッと絞まる。するとアリソンがキスをしながらも、気持ち良さそうな吐息を美風の咥内に漏らした。  制限の付かないキスがお互いを夢中にさせている。アリソンの白銀に指を差し入れ、もっとと無意識に顔を引き寄せていた。  どれくらいこうしていたのか。唇が腫れてしまってるのではないかという程に、濃密なキスを交わし合う。思考も身体も蕩けてしまっている。  ようやく唇が離れた頃には美風の息は上がっていた。 「動くぞ」  アリソンは美風が頷くのを確認すると、布団の上にそっと美風を寝かせた。

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