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第46話
サラッと恥ずかしい言葉を言わないでくれと、美風は枕に突っ伏した。濃度が高いという事は、まるで自分が淫乱のように乱れていたみたいではないか。
(みたいじゃなくて、オレ……やっぱり結構やっちゃってるよな……)
気持ちいいと口にしていたし、恥ずかしいと思いながらもめちゃくちゃ喘いでいた。あの時は夢中だったとは言え、今思い起こすと消えたくなる。
次第にアリソンが引いていないか、心配になってきてしまった。
「ミカ、今日は大学は休みだろう? もう少しミカに触れたいのだが、いいか?」
「……え? アリソン引いてない?」
「引いて? なんの事だ?」
アリソンはそう訊ねつつも、美風へと覆い被さってきた。
「なんでもない」
引いていなさそうだと分かり、美風は愁眉を開いた。
アリソンは美風が拒否していないと悟ると、唇を柔らかく押しつけてきた。気持ちいい感触に、朝だというのにイケナイ火が身体に灯り始める。
アリソンの舌は美風の咥内を味わうと、首筋へと滑っていった。次に鎖骨を甘噛みしては舐めたりと、前戯に入っていく。
「アリソン……また挿れるのか?」
正直ヒリヒリとアソコが痛いと美風は悩む。あれだけ太く長いモノを出し入れしていたのだから、腫れて痛むのは当然だ。出来れば回避したいところ。
「俺はいつでもミカの中へと入りたいが……。ミカの身体も辛いだろうからな」
我慢すると、アリソンは美風の乳首にキスを落とした。アリソンには悪いが、美風は内心でホッと安堵した。
「ミカのここは、昨夜全く可愛がることが出来なかったから、いま可愛がらせてくれ」
「ここはって……別に女じゃないんだし、いいよ」
男にとってはただの飾りでしかない部位だ。女のように感じられる部位ではないだろうと、美風は拒否をした。
しかし──。
「あぁぁ……あ……ん……や……アリソン……いや」
美風は盛大に喘いでいた。
「気持ち良さそうだな」
「気持ち……よくない」
「そうか? おかしいな」
「あっ!!」
舐 られすぎて、敏感になっている先端に爪先で擦られ、美風は痛みから生まれる快感に上半身を跳ねさせた。
「もう……やめて……なんか……そこ取れそう……」
「ピンクだった乳首も、今や真っ赤に熟れているな」
「ひっ」
ペロリと乳輪から舐められ、悲鳴のような嬌声がこぼれた。
いまのアリソンが最も悪魔らしい顔をしている。美風の反応を事細かに観察し、反応が薄い場所でも大きくなるまで攻めてくる。悪魔だとしか言い様がない。
「もう……アリソン勘弁してくれ……気持ちいいのは分かったから」
「なら、良かったよ」
満足した声が耳元で囁かれ、美風は完全ノックアウトされた。
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