「ふふ、葵くん、締めすぎだって」 　耳元で巧さんの声がして、背骨がゾクゾクと痺れる。 　巧さんの声は、普段は低いけれどはっきりしていて、セックスするときだけちょっと甘くなる、カッコよくて、エロくて……俺のすきな声。 　やばい……、好きな人とセックスするの、気持ちいい……、心臓もお腹も勝手にきゅんきゅんしちゃう……。 　ぬち、ぬち、とゆっくり奥へ奥へと進んでいく。 　すっかり巧さんのペニスの形を覚えた内壁は、巧さんの形にこじ開けられるのを喜ぶようにひくひくと締め付けていた。 「後ろから見ると、葵くんのエロいところ全部見えるよ」 「やぁ、んっ、……あっっ」 　ぱちゅん。巧さんのペニスが全て俺のなかに入りきって、肌と肌がぶつかる音がする。 　やばい、巧さんのが大きいから、良いところも、奥も全部当たってきもちいい。 　まだ挿れられただけのに、俺のペニスは完全に勃ち上がりだらだらと先走りを垂らしてシャツの裾を汚していた。 「たくみさぁんっ、あっ……」 「挿れられただけで気持ち良いの？　相変わらず感じやすいねぇ。じゃあ、動くよ」 「やら、ま、まって、たくみさんっ、おねがい」 「大丈夫、大丈夫。気持ち良いから」 「むり、しんじゃ、」 　 　ゆっくり巧さんのものが引き抜かれていく。 「あっ、んんっ……！」 　 　このペニスが直腸を刺激しながら抜けていく感覚も、たまらなくきもちいい……。 　亀頭がもう少しで抜けそうになるぐらいまで引き抜かれる。 　抜けちゃやだ……！　ぎゅう、とお尻の穴を締める。 「大丈夫、抜かないよ」 　ばちゅん！　勢い良く腰を打ち付けられて、最奥までペニスが入り込んできた。 「〜〜〜〜ッ！！！！」 　頭がスパークしそうなほどの快感が走る。 　きもちいい、やばい、すき、しんじゃうよぉ……。 　 　快感で真っ白になった頭では、もうなにも考えられない。 　何度も深く腰を打ち付けられて、身体支えきれなくなって壁にもたれかかる。 「あっ、あっ、たくみさ……！」 「気持ちいいね、葵くん。」 「んっ……、あっ、きもちい……っ！」 　頭がふわふわして、巧さんから与えられる快感がたまらなく幸せだ……なにこれ、なんだっけ……なんていうだったけ……？ 　とにかく、きもちよくて、幸せで。 　ぐちゅぐちゅと巧さんのペニスが抽挿される。 　なにも触っていないのに、自分の性器からだらだらと精液が溢れていた。