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第39話

 巧さんの唇が胸の突起から離れ行き、シャツガータで固定されていたシャツを外す。  そのまま下着を剥ぎ取られて、先走りで濡れそぼった性器が、シャツの間からちらちらと顔を出した。  なんか裸より、恥ずかしい……。  シャツもガーターも取ってしまおうと手を掛けるが、巧さんにやんわりと制止された。 「やっ……ぬがせてぇ、巧さん」 「このままで良いよ。可愛い。」  俺がモタモタしていたせいでまだジャケットしか脱いでいない、ベストとスラックスをかっちり着た巧さんにじっとりと値踏みするように見られて、さらに身体が熱くなる。  見るだけじゃなくて、触ってほしい……。  もじもじしていると、ガーターのベルトと肌の間に巧さんの手が滑り込む。そのまま内腿をやわやわと揉まれて、先走りがぽた、と巧さんの手とガーターを汚してしまった。  シャツガーターなんて要らなかったけど、せっかく買ってもらったのに汚すのはいやだ。 「巧さんっ、汚れちゃうから……」 「いいよ、また新しいのを買おう」 「いらない、いらないから取って……あっ!」  巧さんの掌が、尻の割れ目をなぞる。  ぬるついた体液は窄まりまで伝い、縁を指でなぞられると、期待するかのようにひくひくと動いた。  ずっと焦らされている気分になる。  はやく気持ちいいとこたくさん触って、巧さんのものでめちゃくちゃにして欲しい……。 「あっ、たくみさ、んんっ……」  「ん? なぁに?」 「いれて、ぁ……、いれてほし……」  巧さんのものをするりと掌で撫でる。  もう勃っている。このままはやく挿れて、とお尻が切なく動いた。 「エッチだなぁ、葵くんは」  巧さんの指がつぷ、と侵入してくると、俺のなかがその刺激を待ってましたと言わんばかりにきゅうきゅうと締める。 「んっ……、んん……」  いつもより丁寧に解されている気がする、ゆびが三本入るようになる頃には、もう俺は挿れてほしてべそべそしていた。 「ぁ、……も、んっ……、いい、いいからぁ、」 「あーあ、泣きそうになっちゃって。ほら、挿れてあげるから、壁に手をついて」  巧さんに言われた通り壁に手をつく。  もうシャツもガーターも体液でぐちょぐちょだ。  巧さんの熱が尻の谷間に押し付けられる。  俺の窄まりに馴染ませるように何度か往復した後、ゆっくりと押し入ってくる。 「あ、ぁあっ!!」  ずっと欲しかった熱がやっともらえて、身体が歓喜で震えた。

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