キスをされながら、内側を貫かれて、気持ちよすぎて頭が真っ白になる。 　お腹がずっと熱を持ったように疼いて、普段とは違うきもちよさが身体を襲ってくる。 「あっ……、ぁあっ、……たくみさんっ、……んっ、きもちい、っすき……」 　唇を離されると、口が勝手に動いてしまう。 「俺のこと好き？」 「んっ、すきぃ、……だいすきっ、あっ……、もっとしてっ」 「俺が好きなの？　それとも俺とのセックスが好きなの？」 　ごちゅごちゅと奥を突かれながら、たくみさんが聞いてくる。 「んっ、いじわるっ、……たくみさんのほうがすき、ぁっ……、すきだから、気持ちいいよぉ」 「なら良かった」 　押しつぶすように気持ちいいところを擦られて、自分が何を言っているかなんてよくわからない。 　たがが外れたように、口からすきすき、と洩れてしまっている。 「んっ、すき、ぁっ……、たくみさんだいすきっ」 「……っ、葵くん、なかにだすよ」 「うん、……あっ、おれもいきたいっ」 　全身が震えるほどきもちいいのに、性器は萎えたままだし、精液が出てくる気配もない。 　でもやばい、何かの波に身体がのまれそう。 　 　たくみさんのペニスが俺の内側でドクドクと震える。 　飛沫の弾け飛ぶ感覚に、全身に痺れが走った。 「あっ、あぁ！！　ひんっ、ああっ……、っなに、これぇ」 　全身が激しい快楽の波にのまれる。やばい、きもちいい。頭がふわふわして、多幸感がすごい。 「……葵くん、もしかしてお尻だけでイっちゃった？」 　唇が重なり、啄むようなキスをされる。頭がぼーっとしてよくわからないけれど、たくみさんにキスされるのは嬉しい。もっとしてほしい……。 　ちゅ、ちゅ。何度も唇を食まれ、たくみさんの腰が最後の一滴まで中に出そうと揺れる。 　それでまた俺はビクビクと感じてしまい、激しい快感にのまれる。 　なに、なんで、ずっときもちいい……！　これ、やばくないっ？　俺、どうしちゃったの？！ 「あっ、たくみさん、……こわいっ、……んっ、ずっときもちいいよぉ」 「大丈夫大丈夫」 　俺を安心させるように動きを止めて、顔を撫でてくれた。 　けど、俺の内壁はまだ挿入されているたくみさんのものを締め付けるし、たくみさんの掌で撫でられている頬も熱を持つ。 　自分の身体なのに、コントロール出来なくて感じっぱなしでつらい。ぜんぜん大丈夫じゃない……！ 「んっ、きもちよすぎてつらい……」 　そう言うと、俺のなかにいるたくみさんのものが硬度を取り戻してくる。 「ひっ、なんでぇ……」 「なんでって……、そんな可愛いこと言われたら普通勃っちゃうよ」 「あっ、あんっ！　……たくみさっ、んっ……、まって、うごかないで、……あぁっ！」 　その後俺は、意識が無くなるまで抱かれた。