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第9話

「...どうしたのシュン」 俺に気づき、体をビクッと震わせ、俺を見た。 「カイ...別に...」 隣に腰掛けた。 「怖い?明日から」 「それもあるけど...感じるようになった自分がさ、腹立つ...ムカつく...」 うーん...と考え、 「仕方ないかも、それは」 「仕方ない...?」 「うん...俺もそうだったし...まさか、自分がさ、感じるようになるとか思わなかったから」 「そっか...カイも似た感じだもんな...でも8歳で、て酷い話しだな」 「年齢は関係ないよ、そうだ、ハンバーグ」 ん?とシュンが聞いてきた。 「美味しかった?」 きょとん、とされた。すぐに笑顔になったけど。 「美味かったよ、なにいきなり笑」 「いや、みんなの1番の楽しみだったりするから、あ、マコ、おかわりしてたよ、ハンバーグ3つも食べてた、小さいのによく入るなあ、て」 「あ、俺も見た笑 余程、腹空かせてたんだなあっ、て...悪いこと言ったな、初日」 「ん?なにが」 「誰でも感じるんだろ、て、叩いた」 「大丈夫だよ...今日、俺に嫉妬してたし笑 俺のなんですけど!て笑」 ああ、とシュンが笑った。 「みんな同じだよ、俺は少し違うけど。お互い思いやって頑張ろ」 俺が言うと、うん、とシュンが頷いた。 よかった...。 「シュン!」 「マコ」 「一緒寝てたらいないんだもん!ほら、寝るよ!」 マコと一緒に眠っていたらしい、マコに引っ張られ、シュンが連れ戻された。 一瞬、俺を振り向きざまに、睨みつけられ、笑ってしまった。 (そういうんじゃないけど笑) 仲直り出来て一安心だな、と、うーん、と伸びをして、俺も布団を敷き詰めてあるリビングに戻った。

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