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すれ違う笑いのツボよりも愛は深く――11

「聞くに決まってるだろ。それ以上に気になることって、いったい何だよ?」 「……もしかして、それだけなの?」  上目遣いで俺を見つめる、和臣の言いたいこと――。言葉にしなくてもそれが表情に出ているから、すぐに答えは分かってしまうんだ。 「大好きな和臣のことが知りたい。だから教えてくれないか?」  俺の言葉を聞いて軽く微笑むなり、両腕に力を込めてぎゅっと躰に抱きつきながら、なぜだか俯く。わざと顔を見せない和臣の様子が知りたくて、背を屈めながら覗き込んでみた。 「橋本さんの恋人のことよりも、さっきの続きはどうするのかなぁと、気になっちゃったんだけどな」 「そんなの――。マカロニ刑事のその後や橋本さんの恋人を気にするよりも、和臣とイチャイチャするに決まってるだろ」  満面の笑みで返事をした俺に合わせるように、和臣も瞳を細めて微笑み返してきた。  間髪をいれずにその躰を抱き上げ、リビングの電気を消してから寝室に向かう。  結局毎年の恒例になってしまった姫納めと姫はじめだったが、正月の暇潰しに録画した例の番組を見始めるとこのやり取りを思い出してしまい、ふたたび裸で仲良くしてしまうので、ずっと結末は分からずじまいに終わってしまったのだった。  愛でたし愛でたし! ※恭介&和臣と宮本&橋本のダブルデートの模様は、この後それぞれの本編にて目線違いで掲載しますよ。  橋本の恋人が宮本だと分かった瞬間の恭介の衝撃は、如何程のものなのか!? 和臣に例のことを隠していますからね、そこんところを目線違いでお楽しみいただけたら嬉しいです。  ちょっと時間がかかりますので【不器用なふたり】を読んでお待ちくださいませ。そのほうが面白いネタが分かるかと思います!  一度に二度美味しい作品に仕上げられるように、全力で頑張りまっするw

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