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和臣による恭介への聖指導!?4

***  いつまで経っても始まらないことに和臣は内心苛立ちながらも、恥ずかしがってモジモジしている恭介をじっと見つめた。  手首を掴んでる手を外したというのに、和臣の下半身にパーのままで触れている恭介の手のひら。握りしめるどころか動かす気配がないので正直なところ物足りなかったけれど、次にどういう行動をするのかを粘り強く待った。 「……和臣、ちょっとだけ時間をくれ」 「はい?」  言うなり恭介はその場にうずくまり、膝を抱えて座り込む。躰と膝の間に顔を俯かせているので、表情がさっぱり分からなかった。 「き、恭ちゃん、一体どうしちゃったの?」  隣にしゃがみ込んで、背中にそっと触れながら訊ねてみる。手に伝わってきた躰が微かに震える様子で、恭介がとても緊張していることが分かった。 「頭の血管がブチ切れそう……。興奮を鎮めないと」 「駄目だよ、そんなの! これから興奮するようなことをしようとしてるのに落ち着いちゃったら、勃つモノが勃たなくなっちゃうってば」 「落ち着かないと、和臣を滅茶苦茶にしそうなんだって! 初めてなのに、そんなことをしたくないんだ」  恭ちゃん――どうしよう、すごく嬉しいよ……。 「僕としては、滅茶苦茶にしてもいいのに」 「俺は嫌なんだ。上手にできないことを誤魔化すのに、勢いだけでヤっちゃいそうで」  まったく。変なところにこだわりを持つんだから。 「和臣のことが大好きだから大事にしたい気持ちがあるのに、手を出したら止まらなくなりそうで怖いんだ」 「僕も恭ちゃんが大好きだよ。とりあえず立って」  恭介の右手を和臣は両手で引っ張って立たせて、そのままベッドに連れて行った。 「一緒にごろんしよ、ほら」  布団を蹴散らして先に横になってから、立ち竦んでいる恭介に向かって両腕を伸ばした。 「恭ちゃん、抱きしめて……」 「ぅ、うん」  自分のベッドなのに躊躇いながら座り込み、恐々と横になった恭介にぎゅっと抱きついてみた。 「あったかくて優しい香りがする。何だか落ち着いちゃうな」 「俺は……その、和臣が俺んちの石鹸を使ったはずなのに違う香りに感じて、すごく落ち着かない」 「ふふっ、恭ちゃんの緊張が伝わってくるよ。そんなにあがり症だったっけ?」  くすくす笑う和臣を恭介は強く抱きしめながら、大きなため息をついた。 「和臣のことに関しては、どうしてもあがるよ。だって大好きだから」 「僕も恭ちゃんが大好き」  くすぐったそうに告げた和臣を少しの間じっと見つめてから、そっと唇を重ねた恭介。触れるだけのキスを唇だけじゃなく頬や額にもして、顔を離した。 「恭ちゃん?」 「ちょっと待ってろ。服を脱ぐから……」  むくりと起き上がり和臣に背中を向けて、いそいそと服を脱ぎだす。  ずっと待ちぼうけを食らっている和臣は堪らなくなって、上半身裸になった恭介の背中に後ろから抱きつきながら、首筋に顔を寄せて舌を這わせてみる。 「んぅっ! いきなり何するんだ」 「だってぇ恭ちゃんの裸を見たらムラムラしちゃって、何もせずにはいられないというか」  言うなり両腕を前に回して、胸元を弄ってみた。指先に感じた突起を人差し指と中指を使ってきゅっと挟み、くりくり動かしてみる。 「コラッ、和臣はそういうのをしなくてもいいんだってば」 「僕だって男なんだよ。好きな人を感じさせたいと思っちゃ駄目なの?」  文句を言いつつ左手をするする下ろして、恭介の下半身に触れた。ジーパンを履いた状態だったけど、熱い布地をものともせずに大きく形が変わってることが分かった。 「恭ちゃんのすごく熱くなってるね。これが僕の中に挿入されると思うと、すっごくドキドキしちゃうな」 「あんまり刺激を与えるなって。挿れた瞬間にイったら、シャレにならないだろ」 「そんなことを言う暇があるなら、さっさと服を全部脱いで。待ちくたびれちゃって、もっと卑猥なことをするかもしれないよ」  和臣の脅し文句に恭介は慌てふためきながら、下着と一緒にジーパンを脱ぎ捨てた。 「うわぁ、恭ちゃんのは色が綺麗だし、適度に大きくて長いんだね」  後ろで待ち構えていた和臣は、背後から覗き込みながら両手で恭介自身を握りしめた。 「ちょっ、だから勝手に弄るなって!」 「だったら恭ちゃんも、僕のを弄ってみてよ」  自身から手を離して、腰に巻いていたバスタオルを外してみる。振り返った恭介が、ぎょっとした表情を浮かべた。 「……可愛い顔に似合わない大きさだよな」  ポツリと呟いた恭介に、和臣は苦笑いを浮かべた。 「ただ太いだけだよ。ずんぐりむっくりっていうのかな、恭ちゃんのに比べたらみっともないと思うのに」 「和臣……」 「お互いのを見せ合いしたところで、兜合わせでもしてみちゃう?」  やってみたかったことを楽しげに口にしたというのに、恭介は首を傾げてポカンとしたままだった。 「僕、何か変なことを言っちゃった?」 「和臣、今日のこの日のために自ら進んで勉強したんだろ。主にゲイビから」 「すごいね、どうして分かったの?」  自分とは温度差のありすぎる恭介を見つめると、白い目をして見つめ返しながらため息をつかれた。 「俺に躰を温めておけって言ってゲイビを見せた時点で、何となく分かった。だけどこれからは、ふたりで学んでいきたいなぁ。一緒になってヤることなんだからさ」 「ふふっ、僕に教えられるのがそんなに悔しいの?」  ちょっとだけムッとしているけれど隙だらけの恭介自身を掴んで、ぱくっと口に咥えてやった。 「なっ!? いきなり何をっ」 「んっんっ……。僕の勉強の成果を恭ちゃんに見てほしくて」  口をすぼめて先端をちゅぅっと吸ったら、途端に躰をぶるっと震わせた。 「ぁあっ、駄目だって。やめろよ」  慌てて和臣の顔を掴んだ恭介の両手を、ばしっと叩き落とした。 「らめらよ。今いいところなのに」 「よくねぇって。一緒に気持ち良くなりたい……」 「しょうがないなぁ、分かったよ。だったら恭ちゃんは、壁を背もたれに足を投げ出して座って」  和臣は渋々恭介自身を解放して、テキパキ指示を出した。大人しくそれに従った躰に抱きつき、自身の下半身を押しつけてみる。

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