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第10話 『確率』は…。
「うん。俺からの『婚約指輪』で……『相手』が叶だから、キミにちょー似合ってる」
俺の目からも熱いものが込み上げてきて、俺はカッコつけたがりだから……すぐに手の甲で拭いた。
それから叶と俺は傘で隠れながら熱いキス、熱い抱擁をした。
確率は……あった。
俺は抱擁をしている最中、押し倒したくなるほどに嬉しくて…ここが野外で雨の中なのを少しだけ後悔したけど、叶と俺の『特別』な『雨の日』が確率をあげてくれたのかもしれないと思うと、呪う前に寧ろ感謝しなきゃいけないのかもしれないと思った。
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