叶はその日からの６月はとても上機嫌だった。 その上機嫌っぷりが可愛くて、それを見ている俺も、いつもよりちょー受かれていた。 「杉原先輩っ」 「なぁに？」 「６月に結婚式を挙げるカップルは、私は幸せになるって確信しました。迷信じゃないんですね」 叶と俺は、いつもより嬉しそうに俺に寄り添いながら、梅雨の中相合い傘をして登下校した。。 「先輩、区役所に『アンケート』を出しに行く日は『６月の雨の日』にしましょうね！！」 「じゃ『気軽』に『証し』を返却しないでね？」 「しません！！」 「『アンケート』の記入漏れも気を付けてね？」 「気を付けて記入します！！」 「早く日本の法律、変わらないかなぁ」 「私が18歳になるまで待ってください、先輩」 俺の大プロジェクトは『雨の中』だけど『晴れて』無事に成功した。 あー、俺は６月でイチバン幸せ者だよ！！ 完