2 / 21
第2話
俺の実家は山間部にある為、街に降りてきた。
「何が食べたい?慶太」
「何があるの?」
「俺も久しぶりの帰省だからなあ」
「いつ以来?」
「中3以来、9年ぶり」
「そんなに!?」
天ぷら・うどん・蕎麦の看板が目に入った。
慶太は天ざるセット、俺はざるそばにした。
「どうして9年も帰ってなかったの?」
「色々あってな」
「ふーん、そうだ、友達になってよ」
慶太が俺にスマホを差し出した。
「LINE?てか友達、て従兄弟だし、おじさんだぞ」
「全然、若いじゃん、広斗さん」
とりあえず、従兄弟の慶太と連絡先を交換した。
ともだちにシェアしよう!