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第3話

葬儀を済ませ、東京に戻り、会社員の顔をした後は裏の顔。 やり部屋の個室で見知らぬ男に掘られ、喘いでる俺がいる。 他にも数人セフレはいたが、手っ取り早い。 見ず知らずの男の上で腰をくねらせた。 3人相手して、時間を確認しようとスマホを見たら慶太から連絡が来ていた。 さすがにここでは連絡は返せない。 シャワーを浴び、ロッカールーム。男たちに声を掛けられたりたまに触られながら、やり部屋を後にした。 帰宅しながら、慶太に電話した。 「どうした?慶太」 「こんな遅くまで何処行ってるの?」 時刻は夜10時。 「お前こそ、こんな遅くにどうした」 「母さんに聞いて、広斗さんのマンションの近くの駅に来てる」 えっ、と俺はコインパーキングに走った。 車で駅に向かうと、グレーの半袖のパーカーのフードを被り、細いデニムにヘッドフォンをした、今どきの少年がポケットに手を突っ込んだまま、駆け寄ってきた。 車を降りると、互いに喪服だったあの日とは違うね、と笑った。 俺はスーツは車の中、白のVネックのTシャツにダメージジーンズ。 「家出した、匿ってよ、広斗さん」 「家出?お母さんに俺ん家聞いてきた癖に」 と笑うと、 「あ、バレた。夏休み入ったからさ、しばらく泊まらせて」 「泊まる、て家にか」 「そう。広斗さん、名門校、卒業したんだってね、母さんも広斗さんの家なら、て安心してた」 「俺にまず相談しろよ」 「無理、て言いそうだから、広斗さん」 「よくわかってるじゃん、無理」

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