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第48話

「着いたぞー」 恭一がリクとカイ、ソラに呼びかけます。 いつの間にか、後部座席のリクも眠っていました。 しばらくして、ようやく、3人が目を覚ましました。 「海だ!」 車のウィンドウに張り付き、ソラが叫びます。 恭一が日差しを避ける大きなパラソルやレジャーシートなどを持ち、4人は砂浜へ。 夏の海は男女でひしめき合っています。 日差しは刺すように暑いですが、目の前の真っ青な綺麗な海を見ると忘れてしまいそうなリクとカイ、ソラ。 早速、4人は水着に着替え、恭一が一角にレジャーシートを置き、パラソルを立てたりと準備をしていると、真っ先にカイは海へと走り出しました。 「あー、あいつ、日焼け止めも塗らないで」 リクがため息混じりな声。 隣では熱心に日焼け止めを塗るソラがいます。 恭一は手伝ってやり、ソラの真っ白な背中に日焼け止めを塗ってあげました。 「あ、ありがとう...」 照れくさそうにソラが呟きます。隣でも全身に日焼け止めを塗るリク。 ソラの背中に塗り終わると、リクは恭一の背中に日焼け止めを塗ってあげ、ソラはリクの背中に塗ってあげ。 ようやく3人もスタンバイ終了。 「泳ごうぜ!ソラ」 「うん!」 リクはソラの手を握ると2人は海へと駆け出していきました。 そんな3人を恭一は微笑ましく眺めながら、運転の疲れのため、しばらくパラソルの下で眠りました。

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