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第2話

「あっ...そこ、もっと...!」 ユウは父親ほど年の離れた男に抱かれていた。 ダイチは居酒屋でバイトしているし、ユウも以前はDVDレンタルの店員をやっていたが、ネットで売り専のバーを見つけ、面接した。 ネットでは顔は伏せ、ミヤビという偽名で働き始め、もうすぐ1年になる。 客に正常位で突かれ、仰け反った。 「あー、相変わらず、締まりがいいな、ミヤビは」 「ありがとうございます...っ、あっ...」 感じながら客に笑顔を浮かべた。 夜からスタジオ練習だ、気持ちはいいけど、最後の客をさっさとイかせたい、がユウの本心。 体位を変えてまたガン掘りされ、ようやく客が雄叫びを上げ、ゴム越しにユウの中で射精した。 3人目の客だったが、同時にユウも扱いてイッた。 普段はバスなり電車で移動するが、ビジホでタクシーを呼び、慌てて、勤めている売り専の事務所へと急ぐ。 「あー、ミヤビ。お疲れ」 マスターがユウに声をかけ、封筒を手渡した。 「はい、今日のお給料」 「ありがとうございます」 明るいマスターの声とは裏腹にユウは息をきらして焦り気味だ。 「今日もライブ?」 「いえ、スタジオ練習です、急がないとなので」 「そうなの、またお願いね、お疲れさまー」 慌てて、停めてもらっていたタクシーに乗り込み、スタジオ近くで降ろしてもらった。 「釣りは要らないんで」 タクシーを降りると、スタジオの1部屋を開けた。 彼氏のダイチを始め、ベースのコウ、ドラムのサトルも既に練習に取り掛かっていた。 「おせーよ、ユウ。先、始めてっぞ」 ダイチに怒られ、悪い、と斜めに掛けていたリュックを置いた。 4人で打ち合わせしながら音を合わせていく。 ヘッドフォンをし、ユウが歌うと何度もダメ出し。 「来週かあ、緊張する。でも楽しみだな」 「てか、新曲、だいぶいい出来じゃない?」 コウとサトルに言われ、ユウとダイチはこっそり見つめ合い、ニヤけた。 作詞作曲ダイチ名義だが、同棲しているため、本当は2人の合作だから。

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