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第38話「ハルの眠れない夜」
ちゅぱちゅぱと、未だに乳首を吸われている。
「んっ、ふっ」
「ハルの乳首、硬くなってる」
「っ、、」
そしてまた、お互いに性器が硬くなり始めてもいる。
もう寝たいと言ったのだが智幸に何度もお願いされて、とうとう背中に智幸の精液がべっとりとついたTシャツを脱ぎ捨てて晴也はベッドに寝転がっていた。
露わになった胸元には智幸が擦り寄って、赤ん坊のように彼に甘えている。
「ハル、」
「眠い」
「おっぱい、吸ってていい、、?」
「吸われてると寝らんない」
「吸ってたい、」
ぢゅうっ
「んあっ、、はあー」
不意に強く吸い上げられて体を震わせてしまった。
自分にも智幸にも呆れて深くため息をつく。
ガッチリと身体をホールドされていて、晴也としては寝返りを打っての拒絶もできないでいる。
智幸は満足そうに胸に吸い付き、延々とそれを止めることなく、たまに晴也の首や腕、脇の匂いを嗅いでまた下半身を膨らませていた。
「何がいいんだよ」
分かりきっているが眠さで判断力がなく、ぼーっとしながら智幸にそう聞いてしまった。
「ハルの身体だから」
「はいはい、、ぁんっ」
「ハルの匂い、、ハルの声、ハル、ハル」
久々に満たされた欲望に、智幸は目を閉じながらキツく乳首を吸い上げる。
口の中にあるぷくっと膨れて硬くなったそれは甘いようにも感じられ、吸っているだけで酷く安心した。
晴也は智幸の愛撫に反応する自分の身体すら怠く思えたが、疲れ切って徐々に眠たくなってきている為、少しずつ目を閉じて行く。
「ハル」
「、、うるさい」
その声で呼ばれるのは本当に久々だった。
少しずつしか成長できない幼馴染みを抱え、寝てしまえ、と胸元にある頭を撫でてやる。
心地良いのか、智幸は目を細めてうっとりしながらチロチロと舌を出して胸を舐め、おしゃぶりでも咥えるみたいに晴也の乳首に吸い付いた。
ちゅうっ
「ンッ、、ユキ、眠い、から」
「ハル、、ハル」
お互いに眠そうな声だ。
「ハル、どうしよう、ちんこ痛い」
智幸は自分の下っ腹を撫でる。
そこより下にある性器がパンパンに張っていて、どうにも苦しいのだ。
「自分で、どうにかして、、眠いんだって」
「ハルのちんこ、吸っちゃだめ?」
智幸の言葉は半分も晴也の耳に届かなかった。
だめ?と言う最後の一言しか聞こえず、晴也はまどろみの中で微かに唇を動かし、「いいよ」と小さく声を発して意識を手放した。
「いいの?、ハル」
「ん?、、ん、、いい、ょ」
半分寝た状態でまた返事を返すと、すー、と寝息を立て始める。
その言葉に、智幸はブランケットに潜り込んでもぞもぞと動き、自分の方へ向いて寝ている晴也の下半身、ちょうど股の部分に顔が来るように移動して、暗闇の中、手探りで彼のスウェットのズボンをゆっくりと下げていく。
先程、射精が終わると直ぐにTシャツは脱ぎ、ズボンは履き直してしまっていたのだ。
(ハルのちんぽ、、良い匂い、柔らかい)
パンツ越しに晴也の股間に顔を埋め、智幸は肺いっぱいにそこの匂いを吸い込んだ。
小さい頃に何度か見た事はあったが、中学生のあの日以来見ることがなかった晴也の性器。
先程自分の目の前で自慰行為をする彼のそれを見て、どんなに興奮したか。
(ハルのちんぽ、ハルのちんぽ)
自分の脚の間のそれを服の中から取り出すと、智幸は先程のようにゆっくりと扱き始める。
(匂いだけでイキそう、、どうしよう、、)
寝ている晴也相手と言うのが背徳感を際立たせている。
ズルズルとボクサーパンツを下ろして、晴也の勃起していない性器にねっとりとした舌をくっつけた。
(あったかい、柔らかい、、)
小さくてふにゃふにゃした肌を口に入れ、もちゅもちゅと舌でそれを揉んでほぐす。
無論、性器は溶けていきはせず逆に段々と太く、大きくなっていく。
「ん、、んっ、」
ちゅぶっ ぢゅるるっ
唾液を絡ませながらゆっくりと口で晴也の性器を扱いて、自分のものは右手で擦り上げる。
(勃った、可愛い)
奉仕の成果、勃起した彼の性器を口から出すと、暗闇に慣れてきた目でじっと見つめ、智幸は自慰をしながら空いている左手で晴也のそれを根本から先端まで丁寧に扱き始めた。
「んっ」
ブランケットの外から色っぽい声が漏れ出るのが聞こえた。
先程から細い腰がピクピクと揺れている。
起きてはいないが、どうやら眠ったまま晴也は智幸の与えてくる快感に反応して喘いでいるようだった。
「ハル、可愛い」
ちゅ、と先端に口付けて、根本をさすりながら晴也の性器の尿道の入り口、少し窪んだそこを舌の先でぐりぐりとほじる。
「ぁあっ、あっ」
眠っている無防備な状態のせいか、晴也の声は羞恥心を忘れて余計に淫らに響いていた。
「ンッ、ひっ、、んっ、あ、あっ」
「ハル、ん、うっ、」
頬張った性器から少しずつ生臭いしょっぱいような味の精液が漏れて、智幸はそれを飲み下していく。
そうやっていると、自分の中の何かが満たされていく気がした。
「ぁんっ、き、もち、んんぅ、んっ、やめ、え、やえ、えっ」
やめて、と言うのが呂律が回らなくなり、晴也はあまりの刺激の強さに少しだけ目を開けた。
視界には誰もいない。
薄暗い部屋の中がぼんやりと見えるだけだ。
一瞬で眠さが勝ってしまってまた目を閉じ、また快感で起きてを繰り返している。
現実か、夢なのかが分からなくなって、ただただ性器を吸われ、扱かれる度に喘ぐ事しかできなかった。
「んふ、んっあん、あっ」
智幸が頭を前後にピストンして晴也のそれをぢゅぶぢゅぶと吸い上げる。
「んひっ、いっ、やんッ、や、やぁあっ」
(ハル、射精して、ハル、ザーメン飲ませて、もう一回)
激しくそうやると、晴也は眠いながらももぞもぞと足を閉じようとし始めた。
「やだあ、や、だあっ」
ぢゅるっ ぢゅっ ぢゅぷっぢゅぷっ
「やら、やらあっやらあっ、ぁ、はあっ、わあ、あっ」
フーッ、フーッ、と智幸は息を荒くして、晴也の反応に興奮しながら、しゃぶっている性器の裏筋を舌でぐりぐりと押し、亀頭のすぐ下の辺りを執拗に舐めた。
「あっ、はあっ、っう、はあ、アッ、」
(ハル、出して、出して)
「んっく、ん、、出ぅ、出るぅ、ああん、ふっ」
女の喘ぎ声と比べる必要もない。
智幸はだらしなく聞こえてくるその嬌声に身震いした。
ビクッ、ビクッ、と晴也の性器が口の中で脈打つように反応している。
「出る、、ゆ、きぃ、、出るぅ」
眠気のせいがあるのは分かるが、それにしても普段優等生で何処にも隙のない晴也が、自分に性器をしゃぶられてこんなにも情けない声を上げている。
たまらなく支配欲が満たされた。
こんな事をして晴也に許してもらえるのは自分だけなのだ。
智幸は痛くなる程に晴也の醜態に鼓動を速めている。
「出して、ハル、、」
「ぁんっ、んっ、や、やら、あんっ」
そう言いながらも、びゅっびゅるっ、とゆっくり、何度かに分けて晴也は射精し始めてしまった。
「ゆき、ユキ、、あうっ、あっ」
何度も跳ねる腰を抱き寄せて、自分の肩に晴也の太ももを乗せる。
智幸は晴也が逃げないように肩の上の太ももに手を回し、ガッチリと固定して、射精し終えた性器を喉の奥までしゃぶりこんで、尿道に残った精液を吸い上げた。
「ぁああッ、あっ、、っく、あ、い、イったあ、の、に、、やめ、ろ」
射精させられたせいか、ぼんやりとしたままではあるものの、先程よりも意識が少しハッキリとした晴也は抵抗できない下半身に気が付いて、眠気を引きずったままブランケットを身体から取り去る。
「ゆ、き、、も、だめっ、んっ」
自分の性器を舐め回し、また口の奥まで咥え込む幼馴染みの姿を見つけた。
「んんん、、ユキ、も、ちんこ、離せ」
眠気による苛立ちが浮かんだ低い声でそう言って、左手で智幸の頭をわしゃわしゃと撫でる。
もう満足しただろ、といさめる意味で撫でたが、智幸はスイッチが入りっぱなしでやめる気配がない。
「ん、、?」
ちゅぷん、と性器から口を離すと、智幸は晴也を見上げて口を開けた。
「ん、、なに?見え、ない」
ぼんやりした視界。
手放しそうになる意識の中で、何とか智幸の口の中にあるぐちゃぐちゃとした白い塊を見つける。
晴也に見せつけるように口の中に指を突っ込み、智幸はその白い液体を右手の中指と薬指に絡めると引き抜いて、左手で晴也のパンツを更にずり下げる。
濡れそぼった右手の指を、晴也の後ろの穴に擦り付けた。
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