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第48話「ハルとユキの誤魔化し合い」

「おっぱい吸いたい」 「、、、うんー、と」 寝る準備はできた。 晴也は明日、また9時から13時までの午前練習がある。今日より早い時間に集まる為、正直もう寝たい。 時刻は23時を回っていた。 「あのさあ、しないって言ったよね?セックス」 「おっぱいだけだから」 「昨日、俺が寝ぼけてるからってちんこも吸ったよね?」 「吸った。ごめん」 「謝れば良いってもんでもない」 ベッドの上に正座した智幸と、あぐらをかいて智幸の申し出を聞いている晴也。 いつも通り、智幸が壁側だ。 晴也は腕組みをしてもう一度「うーん」と低く唸って考えたが、どうにもセックスに持ち込まれるような気しかしない。 本気で抵抗すれば寝ぼけていなければ正直智幸には勝てる。 捩じ伏せて部屋から出して鍵を閉めれば入ってこれないだろう。 けれど、せっかく付き合えたのだから初夜くらい、一緒のベッドで抱き締めて眠りたいと言う気持ちがある。 「えっちなのじゃないから。ハルのおっぱい吸わないと寝れない、俺」 「んん"ーーーー」 大型犬がしょぼんとしている。 いや、身体が大きくなり過ぎたチワワ、と言うのが1番智幸に似合う犬種だ。 目が大きいとか言う事ではなく、気の小ささから言えば小型犬が似合うと言う話だ。 「ハル、、ちょっとだから、、」 「分かった分かった分かった、その顔やめろ、ウザいから。俺が終わりって言ったらやめる。この約束守れるならいいよ」 「っ、守る!!ハルの言うこと聞く」 嬉しそうに迫ってきた智幸は、そのまま晴也のあぐらをかいた脚を崩し、自分があぐらをかいたその上に「座って」とおねだりをした。 はいはい、と智幸の下半身に跨って座り、座高で言えばまだ少し智幸が高いにしろ同じくらい高さの視線をお互いに見つめ合った。 「綺麗な目」 智幸はうっとりとその緑色の目に見惚れる。 「好きな色?」 「違う、1番好きな色だよ」 頬を撫でる晴也の手の感触が心地良かった。 風呂上がりの暖かくて柔らかい手のひらだ。 「いい匂いがする」 「おんなじ石鹸使ってるだろ」 「ハルの匂いだ、好きな匂い、」 頬に触れる手のひらの方を向き、鼻を押し付けて匂いを嗅いで目を細める。 智幸はそのまま口を開き、愛しい匂いを舐めとるように厚みのある舌で手のひらのシワを舐め上げた。 「おっぱいだけなんじゃないの」 「少し、だけ、、」 晴也が広げた手のひらの、指の先まで舌を這わせる。一本一本舐め上げて、親指と人差し指の間を甘噛みした。 「ん、、勃、った」 「分かってる。尻に当たってるから」 勃起した智幸のそれが、晴也の履いているスウェットの尻にピタッとくっついている。 一瞬、身震いをした。 本当は晴也だって、この大きい肉の棒を穴の中に入れたかったのだ。 「ハルも、したかった?」 遠慮気味な小さな声だった。 「したかったよ」 舐められている右手は放っておいて、左手で智幸の頬を撫でる。 智幸の両手は晴也の腰を抱き締め、彼が後ろに転がらないように支えていた。 「ごめんね、ハル、、ごめんね」 「いいよ、お互い馬鹿過ぎたんだよ。明日ちゃんとけじめつけような」 「ハルは馬鹿じゃないよ」 「そう言う意味でなくて、、んっ、?」 晴也の身体から離れた智幸の右手はすりすりと彼のTシャツを捲っていく。 折り重なるようにシワを作り、シャツが鎖骨まで捲られると、ぷっくりとした乳首が露わになってしまった。 「、、、」 「っん、、」 ゴク、と智幸が唾を飲む様を、晴也は呆れて見つめる。 そこからまったく動かなくなった彼にため息を漏らしてから、優しく頭を撫でた。 「おいで」 智幸が晴也を見つめた。 「ハル、、か、感じ、ないで、えっちなのになっちゃうから、」 「え?」 それだけ言うと、ちゅうっと乳首に吸い付いた。 「アッ、、?」 吸うだけ、と言ったくせに、まるでそれではない。 舌でこねて、潰して、吸い上げて。 愛撫と言うのだろう、これは。 そう言いたくなるようないやらしい吸い方だった。 「ぁ、んっ、ユキ、ンッ」 「ごめ、感じないで、ハル、、えっちなのはダメだから、ハルは感じないで、お願い、」 言っている事は無茶苦茶で、けれど智幸が止まる様子はない。 ぢゅるるるっ 「んんあっ」 はあ、はあ、と智幸の興奮した息遣いにあてられて、晴也も段々と性器が勃ち上がってくる。 加えて、布越しに後ろの穴に智幸のそそり立ったそれがゴリゴリと擦れているのだ。 感じないで、なんて無理だった。 (ヤバい、良い、) 左の乳首に与えられ続ける快感が堪らず、無意識に晴也は智幸のそれに穴を擦り付け始める。 左手を彼の背中に回して自分が背後に倒れないように服を掴み、舐められていた右手をそろりとスウェットの中に忍ばせ、手のひらについた智幸の唾液を勃起した自分の性器に絡ませた。 「ッッ、ぁん、んっ」 強弱をつけながら乳首を舐られる。 ビクンッビクンッと晴也の腰が揺れると、智幸はそれが嬉しくて表情を歪ませた。 (ハル、可愛い、、ハル、) 晴也が自分の性器に必死に腰を擦り付けてきているのも分かっていた。 「ハル、ンッ、、ハル、感じないでね、えっちなのはダメだから。ハル、」 「わ、分かった、んっ」 グッと下唇を噛み、智幸に言われた通りに声を押し殺して快感に耐え、感じていないフリをする。 けれど、パンツから引き出した性器を擦る右手は止まらない。 「ハル、ハルのちんぽ出しちゃったの?オナニーしてるの?えっちなのはダメじゃないの?」 「えっちじゃないよ。ユキに触らせてないだろ。だから、んっ、えっちじゃ、ないよ」 くちゅ、にゅぷっ、と晴也が性器を擦るたびに先走った精液と智幸の唾液が混ざった潤滑剤が卑猥な音を演出してしまう。 「俺のちんこに、お尻、くっつけないで、ハル。えっちなのに、なっちゃうから、」 そう言いながら、智幸も晴也の尻の割れ目で自分のものを擦るように腰を突き上げている。 「んひっ、ン"ッ、違う、そんな事してない、んっ、わざとじゃない」 「うそ、ぁ、、ハルのお尻、グイグイってしてきてるよ」 「してないっ、してない、ぃっ、ユキが、勃起させてるのが悪いんだよ、うっ」 「そ、なの?、、ごめんね、ん、ハルの乳首、こりこりしてるって思ったら、勃起、治らなくて、、」 苦しい。 セックスしたい。 2人は同じようにそう思っていたけれど、明日のけじめが終わるまでしないと約束した事を守ろうと耐えている。 下手に律儀で馬鹿正直な2人の、誤魔化し合いのようなオナニーが始まっていた。 「おっぱい吸うだけなんだから、はんっ、勃起もしちゃダメだ、ユキ。これ、えっちなことじゃ、ないんだから」 「ハルだって、うっ、、勃起して、オナニーしてるじゃん」 「これは、ここんとこ、してなかったから、仕方なくて、」 「昨日、俺の口に何回も出してたよ、いっぱい飲んだんだよ、俺、ハルのザーメン」 ぢゅうっ ぢゅるるる ぢゅるるっ 自分の唾液でベトベトになった乳首を、飽きもせず智幸は夢中にしゃぶりついている。 腫れたようにビンッと立ったそれを舌先でくにくにとこね回して、晴也の喘ぎ声が漏れるとかぶりついてまた吸い上げる。 「覚えて、ないっあ"ッ、うっ、、馬鹿、ユキがあんなに尻いじるから、ちんこだけじゃ、イケないっ」 「昨日の、覚えてるじゃん、ハル、、ハル、俺がお尻の穴いじってあげる」 「だめ、触んな、、ンッ」 智幸に跨りながらベッドに膝立ちをすると、晴也は彼から手を離して自分の履いているスウェットとパンツを一気にずるりと脚の付け根まで下げる。 「っ、」 智幸がその行動に驚いて乳首から口を離すと、すかさず頭の後ろに手を回して胸元に引き寄せた。 「おっぱい、終わり?」 「だ、ダメ!まだ足りない」 再び自分のそこに智幸が吸い付くのを見守ってから、右手の指を口に入れ、唾液をたっぷり絡ませてから後ろに回し、尻の割れ目に指を差し込む。 「ん、」 「ハル、あ、ハル、自分でお尻いじるの?」 「ユキは、触っちゃダメだよ」 彼を見下ろし、左手で頭を撫でる。 少し尻を突き出していじりやすい体勢になると、穴に唾液を擦り付けて周りのヒダをくすぐった。 「んっ、んっ」 「ハル、ハルっ」 乳首を吸われながら後ろの穴に触るのは、中に入れていなくても気持ちが良い。 しばらく自分を焦らすように続けてから、段々と穴に指を入れられるかどうか、指先に力を込めて穴に押し当てて確かめ始めた。 「ハル、お願い、お尻触らせて、触るだけだから、」 「ダメだよ。えっちなことになるから、今日は我慢」 「ハル、、ハル、ハルのお尻の穴触りたい。ハルだって俺がいいでしょ?俺じゃダメ?」 「明日ちゃんとできたら触っていいから。今日はダメ」 言いながら、つぷ、と中に少しだけ指が入る。 「アッ」 「ん、ハル?どしたの、何してるの」 「穴、指、、入った、あ、んっ」 初めに少しだけ押し込んでしまうと、後はもうズブズブと指が飲まれていく。 「あっあっ、あっ」 「ハル、ちんぽは?」 「ぇ?あ、なに?」 「ちんぽは俺がシコるね」 「え、?ま、待って、ダメ、あんッ!」 先程触るなと教えてのに、智幸は晴也の身体に支えがいらなくなったのを良いことに、空いている左手をダラダラと我慢汁を先端から垂らしている彼の性器へ絡め、軽めに上から下まで扱いてやる。 「っふ、ぉあっ、ユキ、だめえっ、すぐイク、イクッ、おっぱい吸われながら、ちんこもお尻もしたら、も、保たない、いっ」 「ハル、ハル、」 自分で尻の穴を広げている晴也の姿に興奮して、智幸は彼の言うことをひとつも聞かずただ必死に乳首をこねていじめ、左手の中の熱くなった性器を休む事なく擦り上げた。 「ユキ、イクッ、イクイクイク、出るよ、出る」 「ん、ハル出して、」 ちゅぱっ、と智幸が乳首から口を離し、身体をかがめて晴也のそれを咥える。 「ぁあんっ、なに、ユキそれ、ダメッ」 「出して」 「出ちゃう、いやだ、ユキの口、まっ、またっ、ユキの口なのにっ、あっ、、あ、あ、ダメ、イク、イ"グッゔっ、あ"ッ、あぁああッ!!」 びゅっ びゅるっ びゅるっ 「んっ!あっ!アッ!!」 「ッ、、ん、」 射精が始まると、勢いよく3回程に分けて溜まっていた精液が晴也の性器から智幸の口内に発射された。 愛しそうにそれを咥え込みながら、智幸は口の中に溜まっていく液体の匂いに、フー、フー、と鼻で荒く呼吸しながら興奮している。 「出ちゃ、った、、ユキ、それ、飲まないで、んっ、出して、あ、あ、馬鹿、吸うな、ちんぽ吸うなっ!!」 ゴク、ゴク、と喉のなる音。 それが終わると性器の中に残ったものまで全部飲もうと、智幸は小さくなり始めた晴也のそれを吸い上げる。 「吸うなあっ、んぁあッ、」 イったばかりの敏感な肌を吸われて、晴也の腰は面白いように跳ねた。 入れたままの右手の指を、尻の穴がきゅうっきゅうっとキツく締めているのが分かる。 「、、、ッん、ごちそうさま」 もう出ないな、と納得した智幸は晴也の性器から口を離し、何もかも飲み込んで真っさらになった喉の奥を、口をガバッと開けて晴也に見せつける。 「あ、、、」 それを照れた様に嬉しそうに見つめてから、晴也は穴から自分の指を引き抜いた。

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