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入学しなきゃダメですか?
「今日から、またここで暮らすのかぁ~。懐かしいなぁ。」
小さい頃に過ごしたこのきらめきヶ丘へ、また戻ってきた。
海と山がに囲まれていて、この展望台からは街並みが見渡せるオレの昔からのお気に入りスポット。 そしてこの展望台には一つの伝説がある。今でも、その伝説にあやかろうと隣町からもきたりする人もいるくらいの人気の場所だけど、来る人が増えるとそれだけ事件も増えたりした為、今では土日以外はこの展望台が隣接する学園の生徒だけが来れるよう、施錠がされている。
その学園に提出する書類を片手に大きく伸びをしていると、突然の海からの風に身体ごと書類が飛ばされてしまった。
うわっ
風と共に、飛ばされてしまった書類を追いかけようと、後ろを振り向いた瞬間
目の入った人物を見た瞬間、目の前が真っ暗になった・・・
『…こと、誠! このスチル最高じゃない!! 入学前に実は、二人は出会ってるのよ!それで・・・ 』
この捲し立てる様に話す声に聞き覚えがある。懐かしい。その懐かしい声が、急に悲痛な叫びに変わった。
『誠!! 死ぬんじゃないわよ!! 誠!!!!』
ああ、泣かないで・・・。顔をぐじゃぐじゃにしながら、自分の顔を覗き込んできた姉の顔・・・。ねぇちゃん、不細工になってるよ
「・・・ねぇちゃん・・・」
誰かが、頭をなでてくれた気がする
「・・・頭でも打ったか?」
「!!」
目の前に、鮮やかなブルーの瞳、ブルーの髪の毛。
その隣には、明るい赤。
その瞬間、走馬灯の様に思い出した。
いわゆる、自分は転生者ということに。
さっきのは最後に、聞いた姉の声。
あの日姉に、頼まれた本を受け取りに行った帰りに、角を曲がり切れなかったトラックにはねられたんだ・・・。そしてここは、姉に頼まれた本の元になったゲームの世界。乙女ゲームそれもちょっと腐った考えの乙女向けゲーム「どきどき★メモリアル★BOY'sサイド」通称、どきメモ。
そのキャラクター達は、イケメンイケボの色鮮やかの髪と目の色をしている。
そう、目の前で心配そうに見ている彼等の様に・・・
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