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実は夢オチとか?
入学式初日は、なんだかあっという間だった
制服をハンガーにかけ、ベットで横になりながら今日までの事を振り返ってた
妹の咲紀は、隣町にある中高一貫の女子校に2年生で転入という形になる為、明日から寮に入る。最初は、オレと一緒に自宅から通う予定だったが、父親の急な海外赴任が決まった為、いまだにラブラブな母さんは父についていくことに。なので、家族で引っ越しではなく、自分の荷物だけここに引っ越し。それぞれの荷物はそれぞれの場所へ・・・。オレは父さんたちが帰ってくるまで、ここで一人暮らしをすることになったのだが・・・
まさかの、転生。それも、ゲームの世界。
転生を自覚する前の自分の記憶を思い返すと、どこか抜けてていつも妹の咲紀にフォローをして貰ってる記憶しかない。
咲紀って、ねぇちゃんみたいだな・・・。
明日から、咲紀もいないし、しっかりしないと!
けど、転生前の記憶が戻ったのはよかったな。こんな状況に記憶が戻る前は不安だったけど、家事に関しては転生前にさんざんねぇちゃんが、教え込んでくれていた。
『誠、いい? 男もこれからの時代は、推し様の胃袋一つや二つはつかめないとだめなのよ!!』
『誠!!だめよ!! 色物は分けて洗わないと!! 誠のピンクのTシャツと洗ったら紫苑様の白衣がピンクになっちゃうじゃない!!』
うん。
誰の胃袋も掴む気はないけど、食事が作れるのと洗濯ができるのは助かるか
白衣って、紫お・・先生のか。洗わないけども!
しかし、今朝のクラス発表・・・なんでゲームと少し内容が変わってたのかなぁ・・・
あの後、残りの攻略対象とも出会った。式後、教室移動をするときに生徒手帳をハルが落とすはずが、オレが落としてしまい。教室に、紫苑様こと黒井紫苑先生が持ってきてくれたのだ。
「いや・・・マジ、エロかった。なんだあの無駄な色気。ってか、前髪で顔隠れてるくせに、声だけでエロいとか・・・・」
思わず、もっとちゃんと聞きたくなって顔を近づけてしまって、相馬に頭をつかまれたのにはビビった。
相馬は手もあんなにデカいのか。オレの頭割れるかと思った。
そこに、最後の攻略対象 生徒会長の伊集院レミュ まで来たし、今日一日で対象者全員に会うとか凄いな・・・。まぁ、ミュ・・・伊集院先輩は相馬に会いに来たんだよな。 相馬はやっぱ生徒会にはいるのかなぁ?? オレは、どうするかなぁ。確か、ゲームだと新聞部で学校行事やらいろいろな取材してハルに情報流してたけど・・・。
『やっぱさ、推し様の裸体は写真に収めたいじゃない!!!』
うん、ねぇーちゃん、合法って大事だよな!
よし! 新聞部にしよ!
本当はバイトとかもしたいけど、それは親との約束で門限作られてしまった為、仕方がない。男子高校生に門限って?!と思わないこともなかったが、仕送りストップされるよりはマシだ。それに、転生前はねぇちゃんの影響でほぼインドアだったし。行きたいところには、新聞部で行けるだろう!
今後のイベントの流れを思い出していただいつの間にか眠ってしまっていたのか、ねぇちゃんがそばにいた気がした。
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