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朝比奈side

「相馬!! また呼び出されたのか~!」 「ああ、まったく。あんな伝説いい迷惑だ。」 今年高校1年になるというのに、この青桐相馬という男はすでに175㎝超える、長身。加えて、学年全国トップの成績。しかも、中学の弓道では全国1位という、ハイスペックな幼馴染様。 そんな、幼馴染様のこの時期の慣例行事の一つ 伝説の展望台での告白呼び出しがある。 普段は、スルーもしくは丁重に断るのだが、今日は逃げきれなかったらしく いつものように、僕を引き連れて展望台へ向かった。 「僕もいい迷惑なんだけどなー。 いい加減、彼女でも彼氏でも作ればいいじゃないか~。」 「面倒」 「いやいや、その度に僕が駆り出されるんじゃん」 「お互い様だろ。」 「そーだけどさ!」 僕自身も、ジュニアモデルをやってるせいか男女問わずに呼び出されたり手紙をもらったりすることがある。その度、相馬には虫よけに成ってもらっていた。だから今日は僕が相馬の虫よけに成る番。 けど展望台の階段を登り切った先に、居たのは呼び出した相手とは違う子だった。 その子は気持ちよさそうに、景色を眺めていた。 奇麗な、エメラルドの瞳だなぁ・・・ こっちを振り向かないかな?なんて思った瞬間 「!!」 先に動いたのは、相馬だった。 ホントこういう時の相馬の勘には勝てない。 飛んできた書類を拾い、急いで僕もかけよった。 「大丈夫」 「!」 僕と相馬の顔を見て、赤くなったり青くなったりした彼を見たとき、僕の胸の奥がはねた気がした・・・

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