スポーツクラブには入会する事にした。 近所で変質者が出てた事と、公園を走っていた事で妹から連絡が入った両親が心配して入会手続きを済ませていた。 ジムの受付で、会員カードが用意されていたのはちょっと驚いた。 いや、これでオレがジムに通わなかったらどうすんだ？って感じだったけど・・・その時は、会費とか返金処理されるだけだって、相馬が説明してくれたから、きっとよくある事なんだろう。 しかも嬉しい事に誕生日のサプライズプレゼントで相馬、朝比奈、黄瀬からトレーニングウェア一式を貰った。 「こんなに貰ってなんか悪いな・・・。」 3人から、1式ずつ・・・3セット。相馬はシューズ込みで。 なので、今着てるのは黄瀬のウェア、朝比奈のパンツ&スパッツ、相馬のシューズ！　 「うちの会社の新製品だし、気にしないでジャンジャン着てくれる方が有難いからさ。」 「僕のも、今度出すメンズラインだから、使って~」 3人で並んでランニングマシンを走っていた。 しばらくして、相馬も空いているマシンに走りに来た。 「サイズ大丈夫そうだな。」 翼の横で走りだした相馬に言われ、ふと疑問に思った事を聞いた。 「けどさ相馬よく、サイズ解ったな？」 「「！！！」」 ？横の２人の走りが一瞬止まった気がしたんだけど・・・気のせいか？？ ２人も何か知ってるのかな？ そういや、誕生日も・・・なんで知ってるんだ？？ 「会員登録の用紙に書いてあった。」 顔に出てたのか、疑問に思ってた答えをしれっと言われて、びっくりした・・・。 ってか、それはいいのか？？今のご時世それはいいのか？？？ 「・・・個人情報・・・。」 「・・・オーナー特権ってことで。」 にっこり微笑まれた！！え？？オーナー？！あ、カッコイイ。 って？？オーナー？？ 今度は、自分の足が止まってしまいそうになった。 「そーだよ！　ここは、相馬がオーナーのジムだよ~。」 「だから、招待券なんかバンバン貰えるよ~って言ったじゃん」 今度は２人に笑いながら言われた。 朝比奈と黄瀬もそれを聞いて、プレゼントを用意してくれたらしい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ び、ビビった！！口から、心臓出るかと思った。 ってか、ここの会員登録用紙に、靴のサイズなんか書いてあったけ？！ 今回のバースデーの件は教えてくれた事には感謝するけど・・・。 しかし、3人共ウェア一式って・・・やっぱ、あの所為だよなぁ・・・。 あの時のオレ、変に反応しなくてホント偉い！！！　 公園のライトの下で、汗に塗れた肌はうっすらピンク色に色付いていて、走りなれてないのか、太腿っは少し痙攣してるし・・・。ってか、全体的に色々出し過ぎだし！　上着着る様になったのはホント良かった。ってか、短パンも有れギリギリだったよなぁ・・・。 ふと、横を見ればハルも同じ様な顔して走ってた。 不意に、目が合って思わず笑ってしまった。