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第1話

「ひぅッ…!……ッへあ''ァァッ…!!………ッぁぅ……ぅぅッ… …ぁう''ッ!? ま、ッたァ…!? …フゥッ……ッあ''あ''ぁぁッッ……!」 「おいおい、日向瀬~ こんなちっちゃいオモチャで  へばってどーすんだよww」 「いつももっと大きいの咥えてるじゃんwww」 周りが薄れる中で、そう言うクラスメートの声が聞こえる 「…ひぅッ……り、…りつッ…ッぅぅ……りつぅッ……!  …もぅッ…たす、…けッ……、……ぁぅッ…やらぁッ……!」 こんなことになったのはアイツのせいなのに、 この状況がつらくて、助けてほしくて、手を伸ばす。 「うん…… しんどいね…」 少し離れて俺の様子を見ていたりつは微笑みながらそう言って、 伸ばした俺の指先を優しく握り返してくる。 そんなことしたって、今の状況は少しも変わらないのに、 なのに、 こんなに安心出来るのは何でなんだろう……

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