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第8-1話念願の時

 ゆっくりと、しかし確実に。  私は詠士と手を握り合い、キスを重ね、肌を合わせながら温い水をたたえた浅瀬のような快楽に足をつけていく。  じんわりとした熱が体の底から湧き上がり、その熱が詠士と触れ合う所を溶かし、私たちを繋いでいくような感覚が訪れる。  このまま中へ詠士を招いたら、どこまでひとつに溶け合えるのだろうか。  ふと間もなく訪れるであろうこの先を想像して、全身に甘い痺れが広がる。  もう欲しくてたまらない。  私はなんの躊躇もせず、詠士の唇を啄みながら、体の下で熱く昂るものへと手を運ぶ。  指でそっと触れるだけで、いつにない硬さと精力が溢れている気配が分かってしまう。これが私の中へ……と思うだけで胸がさらに高鳴り、私の口元を緩ませる。  返事代わりに詠士は私へ深いキスを与えると、ローションを手に取って軽く握り込み、温めてから私の双丘を濡らしていく。  クチ、クチ、と後孔の周りにしっかりと塗り込み、詠士が指先を私の中へと埋めていく。それだけで私は詠士にしがみつき、首を振り乱してしまった。 「アァ……っ……もっ、と……ぁ、ぁ……」

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