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【2020/05 秘匿】⑫ (●)(*)
耳元で囁きかけて更に追い込む。
「玲、お前、ほんとは彼氏いんだろ…戻ってきたらもっといいことしてやるよ」
「…え…?」
押さえつけられた頭を必死に動かしてこちらを見ようとする。おれは顎を掴んで強引にこちらを向けさせて、唇を塞いだ。無理のある体勢にされて苦しいのか、必死におれの手を掴むが、薬指や小指の自由がきかない左の手は握力が弱い。その非力さが余計愛しい。
玲を組み伏して、罵倒して、脅して、口の中を犯しながら、後ろから体内を犯していることも、玲が涙ながらにおれを口答えしたり、引き留めようとしたり、拒否したり、従順にはなりきらず抵抗するのも、全部、おれを昂ぶらせていく。
「じゃあさ、そいつの前で犯してやるよ、お前、見られながらすんの好きだったろ」
「え、や…」
口答えしようとする唇を再び舌を捩じ込み深く侵す。細かな痙攣がまた生じて、おれのものを締め上げる。構わず乱暴に腰を打ち付けるようにして抽挿するうちに、受け容れている粘膜が擦れてくるのがわかった。熱が生じて、おそらく玲は痛みも感じている。
でも、それさえも玲にとっては疼きを与え快楽を上乗せすることを、おれは知っている。顎にかけた手を喉元に移動させ、空気の通るところを妨げる。更に強く、おれのものをきつく銜え込むと玲の背中から足先までがピンと伸びて大きく震えた。
絶頂と呼吸苦で気を遣りそうになっている。おれは手を離し、一旦腰を上げて引き抜いて、体を起こした。床に伏せたままぐったりしている玲の、腕を縛っているネクタイを掴んで強引に起こす。そのまま引っ張ってベッドまで連れていき、仰向けに倒した。
さっき投げ置いたベルトとローションのボトルを手にとって戻り、片脚を折り曲げてベルトで縛り上げた。さっきまで犯されていた部分を開くと、入口の粘膜の表面は擦れて赤くなり腫れているが、まだ健気に口を開けていて、中の粘膜はてらてらと濡れて収縮を繰り返している。
ローションのボトルを逆さにして絞り、そこにまたベッドスプレッドに溢れて染みができるまでもったりとした液体を垂らし、溢れた一部を指で掬い取って己の陽物に塗りつけた。玲の細く薄い腰を持ち上げて、濡れた後孔に埋めていく。
玲本人は痛みに声を上げて身を捩らせているし、入口は必死の抵抗を見せるが、犯され尽くして開かれた内部は容易に飲み込み迎え入れた。欲望に満ちて張り詰めた雄茎をとろとろになった波打つ粘膜が包み込む。
抽挿を再開させると、玲は縛られた腕を振り下ろして抵抗した。膝を立て、ネクタイに指をかけて玲の手をベッドに押さえつけ、上から杭打つように腰を落として音を立てて打ち付ける。繰り返しているうちに、ベルトで縛った玲の脚が撥ねた。
玲は苦しげに喘ぎながら、顔を紅潮させて、目から涙を溢れさせて、顔を横に振ってイヤイヤをして、見下ろしているおれの顔を見つめる。
「こうやって縛り上げてそいつの前でたっぷり種付してやるよ、犯されて生オナホにされて悦んでた淫乱だって、本性見せつけてやれよ」
「やだ、そもそも、あいつはそんなんじゃ…」
拳を作って脇腹を強く殴ると、声にならない声を上げて玲が呻いた。苦しむのと同時に、中はまた強く締め付けてくる。
「嘘つけよ、興奮して中ヒクヒクさしてんじゃねえか。お前、デートしてくれって言ってたろ?それだってデートだよ、そんで、これもデートだよ」
おれは再び上から杭打つように腰を落として音を立てて何度も打ち付けた。玲の喘ぎが大きくなり、言葉にならなくなっていく。泣き叫ぶように声を上げて、膝を震わせ、身を捩って、仰け反って前後不覚になって、無意識におれの動きに合わせて腰を振る。可愛くてたまらない。
気を遣りそうな玲を押さえつけて、夢中で腰を振る。
「玲、愛してる、戻ってきてもっと、お前を」
もっと、お前を独占したい、壊したい。
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