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家デートって
「ほらよ、できた。ほんとにこんなんでよかったのか?」
「好きだからいいって。いただきます」
うどんを口に運ぶ姿さえ、可愛い。
顔が可愛いって何でも良く映るんだな…。
セックスの時はカッコイイけど…。
必死になって顔しかめて汗かいてるのとか、キュン死レベルだし。
俺だけが知ってるっていいな。
可愛いし、カッコイイし、見てて飽きないんだよな。
「この後どうしますか?」
「んー…俺は何でもいいよ」
「ゆっくり過ごすのもいいかもですね」
「あー、うん。DVD見ようぜ」
食べ終わるとソファに落ち着かせ、流行りもの恋愛ドラマが始まった。
たしか、母さんが好きで買ったらしい。
…つまんね。
恋愛ドラマってなんか好きになれない。
見てて恥ずかしくなるし。
チラリと横目に見た三春は真剣に映画を見てる。
へぇ、意外…なんだ、俺だけか。
「ふぁぁ…」
あくびがつい出てしまう。
「…真琴さん?退屈してますね(笑)」
「いや…まぁ、うん…」
「部屋戻りますか?」
「おー。結局俺、見てなかったし」
母親セレクトはろくな事ねぇな。大失敗じゃねぇかよ。あー、家デートってみんな何してんだ?…セックスしかやることないんじゃないのか?混乱してきた…。
クソDVDを片付けて、部屋に戻る。
「あー、まじで、大失敗!あの映画クソだったしさぁ」
「そうかな」
「母親セレクトだぜ。趣味合わないんだよ、あの人と」
「へぇ。親の話きいたことなかったから。新鮮」
別に隠してはないけど、両親共働きだから家にいないことが多いし、いい印象を持たれないから自分から話すことをやめていたんだった。
「あんま聞いてもおもしろくないよ。それよりさ、三春…こっち来て」
「なんですか?」
ベッドにあがって、近寄ってくる。
三春をベッドに押し倒し、馬乗りになる。
ズボンを掴んで、パンツと一緒に太もも当たりまで下げる。
「あっ、ちょ…なになに」
「三春えっちしよ。いいだろ?」
「っ…もうっ…いいけど、手加減出来なくてもいいの?」
「いいって。ちょっとくらい乱暴されたいし」
「ばか…」
三春の性器は大人しく寝ていたのに、いまではピクピク痙攣しながら上を向いていた。
「三春、勃ってる」
「真琴さんに見られてたら幾らでも勃つよ」
「恥ずかしいこと言うな!…俺がするから手出すなよ」
と強がっただけで、あまり思い通りにはいかず、自分から乗っかったのに、上手く挿入出来なくて手伝ってもらったし、動くのもすぐに疲れて三春に動いてもらったし、結局かっこ悪いまんまで終わった。
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