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真中のお相手は
すごかったぁぁ。
三春ってヤベェ。
机に頭を打ち付ける。
「おはよ。どした。うちの三春とどう?」
顔をあげて、真中を見上げる。
「…お前の弟、すげぇな」
「へー?そんなに?エロの知識は色々教えたからなぁ。役に立って良かった」
「お前のせいでもある」
「はは…それほどでも。ノロケか」
それ以上は恥ずかしくなって口を閉じる。
三春のことは正直には話せないや。
「あっ、そうだ、お前、本命どうなったんだ?いい感じ?」
「あ、あー、俺?…ビミョー…いや、普通だよ。俺らは複雑なんだんよ。上手くいってる方じゃない?喧嘩ばっかしちゃうんだよ…自業自得だけどな。出会い最悪だったしあんま信用されてないのかも」
「ええ…お前大丈夫?」
「…大丈夫なのかな…分かんねぇ…会ったらすぐ手出しちゃって話になんねぇしな。それだけ俺は好きなんだけど、すげぇ嫌がられて1週間触るの禁止とかって禁欲させられるしさぁ…ウブなんか、本気で嫌なんか…はぁー…」
「大変そうだな…」
そもそも、相手誰なんだろ。最近、真中が女の子と一緒にいるとこ見たことないし。
「相手、他校?」
「いや?ここ」
ますます分からん!女の子と一緒にいるとこなんて…え?いやいや、俺じゃないんだし、まさかな…三春があんなんだし、兄も似たようなもんじゃ…?聞いたって教えてくれないんだろうな。
教室の扉が勢いよく開いて、先生…じゃない人が入ってきた。
「真中!お前ちょっと来い!」
何で風紀委員が、真中に??
「ごめん、ちょっと行ってくる」
「どこに?」
「ご機嫌取りに」
「はぁー?」
…そういえば、前もあいつ風紀委員と絡んでたな…え?そういうこと?
「みさきちゃん、お待たせ。ごめん、怒ってる?」
「ここでする話はない!場所を変えるから来い!」
風紀委員に連れていかれる真中は機嫌良さそうだ。なるほどな。
確信ないけど、詳しく知る必要もないしな。
真中のトークを開く。
【俺、次サボるから】
とだけ送って、兄貴の使う教室に向かう。
ノックすると扉が開いて兄貴が不満そうな顔をした。
「サボりに来た」
「俺、教師な?いいけど…」
中に入って手近な椅子に座ってから他に先客がいたことに今気づく。
金髪頭が眩しい。いかにも高校はイキリデビューって感じがする。
俺はこいつを知っている。
「泉川…お前もよく来るんだ?」
「先輩こそ。まさかここで顔を合わせるなんて何の因果でしょうね」
俺は泉川に以前告白されて断っていた。
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