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第8話
《おまけ》
「じゃあ、行こうか。」
そう言うと悠仁は僕の手を握ったまま歩きだす。
「どこへ・・・?」
「うん?New York。」
「ニューヨーク!?」
無駄に良い発音と間抜けな声が教会に響く。
「言っただろ?新婚旅行に行くって。」
振り返りながら言われた言葉に唖然とする。
「ニューヨークって・・・休みはそんなに取ってなくて・・・今日帰らないと先輩に・・・」
「大丈夫。栗原先輩は了解済みだから。それよりNew Yorkで目一杯甘い新婚生活を送ろうね。」
楽しそうに話す悠仁を少々呆れながらも楽しい気持ちで僕は見つめ返していた。
fin.
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