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*番外編 『体育館倉庫』
先程体育の授業が終わり、俺と田中は片付けの当番だったので、居残りをし昼休みを潰すことになった。授業で使用したボールなどをカゴにしまいつつ何となく景色を見渡すと、跳び箱やマット、隅にたまった埃に、秘密基地にきたような感覚になり、ちょっとだけはしゃいでしまった。
片付けは後でもいいよね······?
俺は跳び箱の周りにマットの壁を作り、跳び箱の中に潜ってみた。
「······中田、何してんの?」
「へ?隠れんぼ······みたいな?」
誰から隠れるんだよと言いたげにくすりと笑う田中。そして試しに俺も入ろうかなと狭い跳び箱の中に潜ってきて、田中に後ろから抱き締められるような体勢でぎゅうぎゅうになる。正直、高校生男子二人にはえげつない狭さだ。
「ちょっと!田中狭いって!」
「んー······でも中田が近くてムラムラする」
「な、何言ってんの!?///」
俺たちが恋人になった事は周りには秘密で、中田はそれが物足りないのか、校内で人の目がないとすぐにこの調子だ。
「もう、暑いし早く出よう」
「はは、はいはい」
ぐっ、と身体に力を込める。
······抜けない。
「······田中、抜けないんだけど」
「······抜けないね」
ヒュー、と葉っぱが一枚通り過ぎる漫画の表現を思い出した。昼休みを無駄にしてまで一体何をしてるんだか······。
どうしよう······引っ付いているのが恋人の田中なので嫌悪感は全くないが、このままでは次の授業に間に合わない。って、それどころじゃないよね!一生抜けれなかったらどうしよう!?
俺がかなり焦っているにも関わらず、田中の掌が俺の胸に上がってきた。
「ひゃっ!?ちょ、ちょっと!?まさか“ここ”でスる気じゃないよね!?」
「ごめん······だってこんな状況二度と来ない気がするから······」
「ちょ、それどころじゃ······ん、ぁ······///」
指で突起を捻ったり、転がされたり、快感にビクンビクンと腰が揺れる。
やだ、あつい。体育の授業の後で汗だってかいてるのに······。
「たな、······汗、かいてるから······///」
「ん······ホントだ」
「ひゃあっ!?///」
ぢゅ、とうなじにキスを落とされ、首筋に流れた汗を舐られる。全身にゾワリと電気が走り、羞恥からワナワナと身体が震えた。
「き、きたないっ······からぁ!///」
「ちょっとしょっぱくて、おいしいよ?」
「恥ずか、し······う〜······///」
「ごめんごめん、泣かないで?」
「やっ、たな、か······いじわるっ!///」
ぎゅうと突起を引っ張られる。
「ぃっ······あ"っ!///」
とたん、チカチカと火花が散り、痺れるような感覚が胸から下腹部まで一気に走り、お尻をぐり、と田中に押付け、痙攣しながらながらイってしまった。
尋常じゃない汗と自分の白濁液、大好きな田中の匂いが入り交じり、ぞくぞくする。
口をキュッと閉じているにも関わらず、力が入ってないからか口端からたらりと唾液が垂れた。
お尻に田中の硬くなった“ソレ”をぐりぐりと押し付けられるのを感じながら、乳輪の辺りをさわさわと撫でられる。
「よしよし、頑張ったね」
「ん、は······それ、や······やめ······///おっ、おっぱ······イったばっ、、で······」
「うん、イったばっかだから辛くないように優しく撫でてるんだよ?」
「あぅ······ん///」
「イった後ゆっくりさわさわされるの、気持ちいいでしょ?」
「ん······///きもち、ぃ······しゅき······///」
「素直······可愛い。もっと気持ちよくなろうね?」
「ん、ぇ?」
スーーと、指先でお腹をなぞりながら手が下半身に伸びる。その後に何をされるかは明白だった。
「はっ······!はっ······!」
「大丈夫······息、整えて」
「······ん······スー、ハー······」
するりと体操着とパンツをずり下ろされ、プルンと自身のモノが露出する。
俺はまた学校でこんな事されて······。
しかしその背徳感に堪らなく興奮してしまう情けない自分がいる。田中にエッチな子に開発されちゃった······もう戻れない、けど、戻りたくない。
ぐり、と白濁液の付いた鈴口を親指で抉られる。瞬間、目の前がチカチカ、キュンキュンとして、だらしなく口が開いてしまう。
「はっんん······っ······!///」
「こんなに硬くヌルヌルにして······ここが学校の中ってこと忘れてないよね?」
「やっ······!///」
くちゅ、くちゅ、と扱かれる。田中の綺麗な指が根元から吸い付くように押し上げられ、引っ張られるように根元に戻る。身体中が敏感になり、うなじにかかる田中の吐息だけでイってしまいそうだ。
「誰かに見つかりそうなの、好きだもんね?」
「やっ······!そん、あっ······!///」
「好きでしょ?」
「んっ······!イきそ······///」
「もっと自分をさらけ出してごらん?」
自分を、さらけ出すーー?
ビクン!と絶頂を迎えそうになった時、ぎゅ、と根元を掴まれ、出したくても出せなくさせられる。
あ、あ、なんで······っ!
イきたいのに、イけなくて、悲しくてポロポロと涙が溢れ出た。
「あ······ぅ······!」
「んー······おねだりしてみよっか?」
「お、お······?」
「ふふ、そ。おねだり」
いつも、イきまくって記憶が曖昧な時にそういう言葉を吐いてしまう事はあるが、今はそうじゃない。わりと意識がはっきりしている中でおねだりをするなんて、経験がなかった。
というか、そういう言葉は頭が鈍っているから言えるのであって······。
しんじゃう······。恥ずかしすぎる!!
「い、いや!それはいや!」
「じゃあ、このままだね」
「うぅ······バカ······田中のバカ!」
「大丈夫、怖くないから言ってごらん?」
「や······え!?」
その時、体育館に複数の生徒が入ってくるのが跳び箱の隙間から見えた。そういえば今は昼休みで、体育館は使用可能なわけで。
生徒らは、ボールが欲しいのかこちらへ向かって歩いてくる。これには俺も田中も緊張し、じっと息を押し殺す。
「バスケットボールってここにあったよな?」
「おう、このカゴの中だよ。ボールどれがいい?」
「どれでもよくね?」
「いや、上のは良く使われて空気抜けてるから、底のやつにしようぜ」
ポーン、ポーンとボールが落ちる音と、複数人の生徒の話し声が聞こえる。
目と鼻の先に、生徒がいる······俺は、こんな所でこんな事して······。
もし、見つかったらーー。
小刻みに身体が震える。
生徒らはボールを選別しながら、話が盛り上がり、大声で楽しそうに談笑しているのでこちらに気づく気配はない。
俺の様子に心配した田中がヒソヒソと耳打ちする。
「······中田、黙ってたらバレないから、落ち着いて、大丈夫」
「······た、なか」
ごめん、そうじゃなくて、そうじゃないんだ。
こんな自分、いや、でも。
あ、ダメだ。もう、むり。
俺は田中の方にチラリと顔を向ける。ぎょっとするような、一気に顔に熱が送られたような顔をする田中を見るのは初めてで新鮮だ。少し優越感に浸る。
でも、そんな顔にもなるよね。
だって俺、笑ってるもん。
「たなか」
「え······」
「俺のこと、ぐっちゃぐちゃに犯していーよ?///」
暗闇でも分かる、顔から火が出そうな程に赤くなる田中に、笑みが止まらない。
自分がこんなに変態で、いじわるだなんて、思ってもみなかった。
興奮する。もっと田中を困らせたい。
「早く扱いて······?///」
「はっ······ぁ、そうきたか······///」
腰を揺らして誘い込む。田中の手が再び動き出した。
「はっ······!ん······きもちーよ、田中///」
「はぁ······ちょっとマジで止めらんないかも///」
ぐちゅぐちゅといやらしい音が響く。見つかるんじゃないかというスリルと、自身の口から発せられる恥ずかしいおねだりで胸の奥がきゅうっとなった。
ふふ、えへへ、何これ。
ちょ〜う、きもちい///♡
「あ、、あっ!///田中っ!見つかりそうっなの興奮すりゅっ······!えへへ///腰、ガクガクしてっ///田中の、おちんちん///俺のっ······おまんこにっ······ぐりぐりして、る///あは、大っきいの当たってっ///ん、······あっ、きもちぃイく!ん、イかせて?///」
「っ······中田って、そんなにおねだり上手だったの······?///はぁ······この、ど淫乱!///好き、可愛い、俺のせいでこんなに乱れて······学校の中で中田より変態な人間いないよ、きっと///」
「あぐっ······///や、それおちんちんにクる!///ちんちんイ"くっ!///」
「ん、イけ!///」
「はあぅう······///んぁあ"っ······イ"ぐ///」
今までに感じた事のない快感が襲い、ビュクビュクと己のが吐き出される。
「あ"······はぁ"っ!///」
「中田っ!///」
その瞬間、バチュン、と田中のが中に入ってきた。獣のように激しく腰を振り、奥の奥まで打ち付け、先っぽまで引きずり出す。
ブシャ、と己のモノから潮が吹き出る。
「ぐっ······あ"!///ん"ぉっき"い!///あ"······て"てる!///おちんちん"か"ら"······なんか"でてりゅ、う"ぅ"!///」
「きっっっつ······!///吸い取られそ······///」
先っぽをぐっと親指で抑えられ、プシュ、と潮が真下に噴射した。
ガクガクと何度も絶頂を迎え、はしたなくがに股になって、顔は唾液や涙でボロボロだ。
ドクドクと熱いものが流し込まれた後、ズルンとソレが勢いよく引き抜かれ、高速で腰がヘコヘコしてしまう。
気付いたら生徒の姿ももうなくなっていた。
「ん"へ······///」
「はぁっ······はぁっ······!あっ······!」
疲労から一気に力が抜けて前のめりに倒れ込み、ガタンと跳び箱中から投げ出された。
田中はすぐに体勢を整え、跳び箱を避けつつ俺をマットの上にそっと寝かせた。
お互い、息も絶え絶えだ。目を見開きながら見つめ合う。
「はっ······!はっ······!///」
「はぁ······はぁ······中田っ!///」
「んっ······///」
しゃぶりつくように唇が奪われ、容赦なく口内に舌が絡む。
「ん、ふぁ······ぢゅ······///」
「ん······ぢゅう······///」
しばらくキスをし唇を離すと、少しづつ呼吸が整い、しっかりと見つめ合う。
「はぁ······田中······」
「······エロすぎ。淫乱とか言ってごめん」
「ううん······めちゃくちゃ気持ちよかった······」
「······」
抱き起こされ、ぎゅ、と抱きしめられる。火傷しそうな程に熱を持った体温が伝わり、ふ、と身体の力が緩む。
「······田中、好き」
「······俺も好き」
俺、今凄く幸せだな。でももうそろそろ戻らないと授業が始まっちゃう。
「······ん、じゃあ教室戻らないとね」
「まだだろ」
「え······たな······?」
抱きしめられたまま下から突き上げられる。あれだけやれば、もう終わったと思っていたので突然の刺激に脳が処理できない。
「は······ぁ······?」
「······お前が、俺に笑いかけたあの時の笑顔が、頭から離れなくて」
「んっ······え······?」
田中はこれまでに見たことがないほど恍惚な表情を浮かべて、舌なめずりをしたがら微笑んだ。
あ、これ理性とんでる。
瞬間、身の危険を感じ、思わず田中を押し飛ばし、両肩を揺らす。
「田中······落ち着いて!」
「ん······?落ち着いてるけど······?」
ヤバい。トロンとしてて目が合わない。
恐らく跳び箱の中に長くいたせいで、脱水症状を起こし酔ったような状態になっているのだろう。俺は持ってきていた水筒を取りに行く。
瞬間、股の間からぬるっと手が伸びてきて後ろからちんこを鷲掴みにされる。
びっくりして足がもつれ、前にビタンと倒れ込む。掴んだままのちんこはがに股の足の間からぐい、と真下に出ていた。硬くないので痛くはないが、引っ張られると少し怖い。かといって起き上がれば反対方向にちんこが曲がる。もっと怖い。
「田中?ちんこ離して?」
「んー······」
「たな······」
「あー······」
「え?」
パク、とソコを咥えられ、再びビリッと身体が跳ねる。しかも体勢を変えられないのでこれはかなり辛い。
それと、ここはもう体育館倉庫から出てしまっているので、見つかれば一巻の終わりだ。
頭では分かってはいるけど、田中の容赦のないフェラのせいで、動けない。
ってか、出ちゃうって!!田中の口の中に出しちゃう!!
「や、離······!///」
「ぢゅる、ぢゅぽ······ぢゅるる!」
「は"ぁあ"あ"あ"んっ!///」
がに股で腰を反らせ、ブルブルと快感に震える。あかん、これはマジであかんやつ。
「ぢゅる、ぢゅるるる」
「う"あ"あ"あ"ぁ"!///」
「ぢゅる、じゅぽっ」
「お"っ······///」
なめてた。フェラなめてた。というか、田中はいつも行為は激しいけど、俺が本当に苦しい時は間を置いてくれてたのだと実感する。
とりあえず、も、イく······。
ビュルビュルと情けなく果てると、田中はそれを一滴も零さずに飲み干した。
ちゅぱ、と口が離れると、田中は少し正気になったようだ。
「俺······?」
「う、ん。軽い脱水症状だよ」
フラフラと水筒を取って、田中に飲ます。
「はっ······はっ······んぐ。中田も飲め」
「ん、んぐ······」
「ちんこ、赤くなってる······ごめん」
「ん······いいよ」
少し間を置いて落ち着くと、田中にちんこを掴まれた。
「んっ······」
「俺、吸いすぎちゃったね、ごめんね」
「いや······いつも手加減してくれてるんだなって······」
田中はふ、と笑い俺の頭をクシャクシャ撫でる。
「水ありがと。今度は水分補給しっかりしながらヤろうね」
「懲りろよ!」
たく、俺の恋人は本当に困ったやつなんだから······。
でも、誰にも変え難い、大切な人。いつまでも一緒にいられますように。
「あ、ちんこ吸われてた時の喘ぎ声クソ可愛かったから、今度フェラもさせてね?」
「っお断りだ!///」
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