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シュガー&ソルト 1 - ①
『恋は盲目』
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「ぁああ゛しまったーーーっ!」
何で何で何で今日に限って、と
疑問として出てくる事はそればっか
『おーい、今どこだよ?学園祭始まったぞ~
可愛い子たくさん来てるから、早く来いよ潮見(しおみ)』
ダチの溝屋(みぞや)からの電話で跳ね起きた
携帯のアラームを見れば、見事に止めていて
普段なら、まっ、イイか〜で済ますけど
今日は学園祭と言う一大イベント
俺のクラスは屋台を出店
交代で焼きそばを作るから、きっとそれも迷惑掛けている始末
(俺のバカーーッ)
昨日は楽しみで
ワクワクし過ぎて寝れなくて
他校から来た女の子とお知り合いになれたり
良い雰囲気になれて
そのままの勢いで学園祭デート
これぞ青春、を満喫してやろう
な~んて事を思いながら
悶える夜を過ごして…
今、悲しくも最悪な状態からの覚醒
「って、ヤベェッ!」
出遅れたのを取り返す為、急いで制服を着る
コンタクトをする時間も惜しく
そこにあったメガネを掛けて、とにかく学校へと走った
そして息も絶え絶え、やっと辿り着いた俺は
「あだっ!!」
急いでいて横から突然現れた人とぶつかり
見事に廊下ですっ転ぶ
「痛って……え?あれ?メガネッ」
視界がボケていてすぐに気が付いた
ぶつかった拍子に吹っ飛んだであろうメガネを探そうとした時、メキャメキャっと粉砕された音と
『うわ、なんか踏んだッ。これメガネじゃん』
そんな声が聞こえ、まさにこれぞお先真っ暗の状態に絶望が襲う
小さい頃から目が悪く、いつもは予備のコンタクトを持ち歩いているのに、今日は寝坊したのもあって、運悪くそれも無い
悲しさに若干泣きそう
涙でさらに視界がボケて
(何も見えねぇ…)
溝屋を呼ぶしかねぇと思った時
「大丈夫ですか?」
スッと差し出された手が目の前に現れた
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