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七転八倒 - ⑩
『何を言っているのだ?完全には程遠い。また明日もやるのだぞ?』
はいはい、明日もね。
明日も……明日?
なっ!?
「は、はぁああ!?な、なに…言って、は?」
耳も疑う恐ろしい言葉が届く
『何をそんなに驚いているのだ?一夜で力が戻るまい。
主の魂を留める為に、我が力のほとんどを注いだ。そうだな、千夜…』
「せんや?」
『ああ、千夜。今の様に交わり合い、和樹から精力を貰い続ければ、我が力は完璧』
「せせせ、千夜!?千夜って約3年……ふざけんなっ!こんなの二度とあるかボケっ!」
『そうか?
和樹も気持ち良さげに我のを締め付けては腰を揺らして…』
「っ、揺らしてねぇし、気持ちイイ訳がねェエエ!」
『まあ落ち着け、和樹よ。
それにお前との間に契約があるしな、力が戻らねば我は主から離れられん。
我が離れる為には…』
離れる為には……
こいつの力を復活させる事。
それには
こいつに千夜、千回抱かれる?
「どっちに転がっても踏んだり蹴ったりじゃねーかッ!」
『なに一週間もすれば痛みは無くなって、もっと気持ち良くなるぞ』
「ッ!!さ、さらに最悪だボケェエエ!」
そんな事あってたまるか
これ以上、気持ち良くなったら俺マジで抜け出せなくなー…
『和樹の良い処は擦られると甘い香りが際立つからな。今度はそこだけを狙ってみるか』
「~~ッ、ツ!!消えろ、エロ幽霊っ!!」
『和樹よ、何度言えば分かるのだ?我は幽霊ではない。強いて言うなら雪のー…』
「だぁーーーッうるせぇ!!」
俺と俺にしか見えない妖との攻防がこうして幕を開けたのだった
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ファンタジー…かな?
3年後どうなってるかは、ご想像にお任せ。
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