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水曜日の恋人はいじわる⑨ 壁に手を付きながらするのはどうかと思う♥

「もう、いかない。」 五時限目の予鈴が鳴り終わった生徒会室、掴んだ髪をそのままに唇を押し当てて、そう告げた。 三月の少し暖かい日差しが差し込んでいる一室で、理不尽、無礼、乱暴、狼藉を働いた男は水曜日の恋人こと生徒会書記の三田遼太、働かれたのは生徒会長の俺こと結城友也だ お仕置きがマイブームになっているのか、昨日といい今といい、嫌がる俺を見て興奮しているんだか嗜虐心を昂ぶらせているのか分からないけど二日続けて無体なコトを働いてくる。 遼太は元々バカだから仕方ない、バカは不治の病らしいし仕方ない。 遊びのつもりだったのか分からないけど壁に押さえ込まれて後ろから無理矢理突っ込まれた。 別に付き合っているのだからキスもセックスもしていい、無理矢理するのはどうかと思うが、バカだから許す。 でも、ヤったんだったら最後までシろよ、だ。 仕方ないバカに中途半端にイジらられてムラついている俺も仕方ないバカ、俺の身支度を整える遼太のモフついた髪を掴みあげて唇を押し当てて言った。 「もう、いかない、五時限目は出ない。」 「授業受けたいって言ってたよな。」 「気が変わるコトをする遼太が悪い。」 「授業サボって何するんだ?」 分かり切ったことをワザとらしくニコニコ聞いて来るからイラつく、近い遼太の頬を抓り上げて「早くドアのカギ閉めて、棚で塞いで来い」と言う俺、言ってからキツくて態度も悪いコトに気が付く、ガコガコと棚を動かしてドアを塞ぐ遼太の後ろ姿を壁にもたれ掛かって眺めた。 きついコトを言うのではなく、優しいコト言う所なのだが…。 ドアを塞ぎ近づいて来た遼太に「カーテンも閉めろ」と口走ってしまい、本当にバカなのは自分だろと思う。 今度は自分にイラついて来て顔が曇る、カーテンを閉め終わり近づく遼太、「後は何をしたらいいい?」と聞くからイラつくままに言った。 「やさしく、だ!、昨日も今日も痛いっ!」 「まあ、お仕置きだからな…。」 「勝手に罪を着せるな、俺は悪くないっ!」 「うーん?、そうかな?」 「そうだっ、悪くないっ!」 「そうかも?」 「悪くない」と「そうかも?」繰り返している内に遼太との距離が大分近くなっていることに気づいた、俺より頭一つ以上は背の高い遼太が壁に腕を付いて、お兄さんぽく「小さいのが一所懸命に文句言っているなぁ」と言う目で見ている。 愚痴は聞くだけ聞いてあげるスタイルか?モテるワケだ。 キツくて態度も悪いし、ギャンギャン吠えるし、頭の悪い小型犬か俺は。 黙った俺を垂れた目で「気が済んだ?」と見て来る、優しい言葉など思いつかないから、ネクタイを引っ張り「早くしろよ、六時限目に間に合わせろ。」と言い放つと「がんばる」と返ってきた。 素直なバカは好きだなとイカれた思考が頭を過ぎった。 日差し入る窓際で長く言い合っていたから、ブレザーが暖かい、壁に背中を預け遼太の顔が近づいて来たから目を閉じた。 押し付けられる唇、閉じた瞼から感じる暖かな日差し、近い、好きな人が近い、幸福感が溢れる。 唇が離れて目を開けたら遼太が興奮気味な顔しながら「なんか壁っていいよな、このままここでヤろう!」と言い出し、引っ繰り返されて壁にと向かい合う形になった。 壁に手を付きながら後ろにいる遼太に訴えた。 「ちょっと待てよ、これじゃさっきの無理矢理やったのと同じだっ!」 「痛くしない、大丈夫!」 「えっ、痛いって!」 腰が引けている俺、ズボンを下されて穴に指が入り込んで来た、背中を抱き寄せられる格好は悪くない。 指が腹の中を滑る感触に体が反応してきた、空いた手が服の中に入り込み胸と腹なぞる。 一本から二本増えた指、広げられた穴がヒクつく、俺の肩に顔を乗せている遼太が耳元で「気持ちいい?」と聞くから頷いた。 ヌルヌルと腹の中を擦られる感覚が気持ち良くて声が出て来た、胸と腹を触っていた手が俺の勃っているモノに伸びてきて腹の中と同時に擦り上げてくる! あぁ、ぁぁ!!!、…!!!!、♡♡♡♡♡、♡、♡♡♡♡♡ 「ダメっ、まえは、、♡、さわるなぁ…、っ♡、やっ…!」 また、遼太の悪い癖が出ているっ、俺だけ、イかせようと…! 止めようと壁についていた手を離し、俺のモノを扱く手を掴んでいると「もう、痛くないよな」と囁かれて穴に差し込まれていた指を引き抜かれた。 指に変わってあてがわれた熱い塊が穴を広げ侵入してくる、体が跳ねる…、腰がガクつく…、、 下から突き上げられても、蕩けているから痛くはない、中の、腹の中の遼太の形がよく分かる、、、 後ろから壁に押されている格好、密着度が高い、立っているからか中を擦られる刺激が強い、、、 まだ強い抽挿でもないのに、がまん出来ない、、、 …あ…、ぁ…!、♡、♡♡♡♡、♡、♡、♡♡♡♡♡ 蕩ける…♡、ぁ…!、中がキュウッと切ない、♡、!! ゾクゾクが、止まらないっ♡、、挿ったばかりなのにっ、♡、♡♡♡♡ イキそうで震える体、我慢できないから、声が上ずる、、 「ん、…っ♡、ぁぁ、もう、ダメ、イキそう…!」 後ろから「マジか、早いな」と言われたけど、もう腹の中と陰茎がビクビク動いている! 「イキたいっ…!、動いてっ!、触ってっっ!!…♡、!!!」 あ♡、ぁ、♡、ぁぁ、、あ♡♡、…!!!!、♡♡♡♡♡♡、♡、♡♡♡♡ 「イク♡、…、…♡♡♡♡♡♡っっっ!!!♡♡♡♡♡♡っっっっ!!!」 激しく突かれて、扱かれるままに、ビュクビュクと精液が漏れる。 ガクつく足、体が熱い、生暖かい体液が先端から垂れている。 授業サボって何してるんだろ、俺。 急に脳が冷めてきた、この流れでも遼太はイかない男。 壁に突っ伏して荒い息を吐いていると「この格好は顔が見えないからダメ!」とか言われて、床に押し倒されて普通にヤられた。 勝手すぎると思ったけど、言い返すのも面倒だから、そのまま黙ってヤられた。

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