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…軽く興奮しているように頬を染めて、
熱を帯び、欲情したようなさっくんの瞳が
オレを映して
「いつも教えて差し上げているでしょう?」
「……っ、」
そんな妖艶で、怪しい声音で囁かれた言葉に、そこに含まれた意味を理解する。
…こく、と喉が上下した。
それと同時に、指からの刺激が止まる。
物足りない感覚にむずむずと脚を擦り合わせた。
「…っ、は…ッ ぁ、」
開いた唇から零れたのは、熱い吐息。
じっと見つめてくる瞳に、頬が更に濃い朱に染まる。
じわりと熱い涙で瞼が熱をもち、ゆらりと微かに揺れるのがわかった。
「…っ、さ、っく…っ、」
「夏空様、御自分がどうなさるべきか…お分かりになりますよね?」
「…ッ、」
きっと
いまのオレのかおは、快感のせいでどろどろに蕩けてて、ひどくてみれたもんじゃないはずなのに。
…さっくんは毎回こうやって絶頂に達する寸前、視線を無理矢理合わせてくる。
(…いじ、わる…っ、)
そんな感情のまま、瞼をきつく瞑ると、涙がぼろっと頬に零れた。
乱れている息を、浅く吸う。
悪戯っぽく微笑むさっくんに対して、むずがゆい感覚に息も絶え絶えで限界なオレは睨み付ける余裕すらなくて。
「…っ、わか、る…っ、」
こく、と素直にうなずいてしまう。
熱い吐息を吐き出し、
…すう、と息を吸った。
「も、イク、から…っ、さっくんの、ゆびで、おれを…っ、イ、かせて…ッ、おね、がい…っ」
さっくんの服を握って懇願するようにそう口にした瞬間、満足そうに細められる彼の目。
「はい。とても御上手で可愛らしいおねだりができましたね」
「…っ、ぁ…ッ、や…ッ、ぁ゛あ゛あ゛ぁあ゛あ゛…ッ、」
できたご褒美、とでもいうように、指の動きが今までとは比べものにならないほど弱いところを刺激してくる
と、
「…ぃ…ッ、――…っ」
あまりの気持ち良さに、かかとが勝手に浮いて、脚とお腹の筋肉をビクビクと痙攣させて意識を飛ばされた。
さっくんの腕の中で、あごを上げて両膝を広げ、下半身を前に突き出すように腰をガクッ!ガクッ!と跳ねさせる。
涎を垂らしっぱなしにして、お尻の穴、その周辺の筋肉がビクつくのを感じながら、唇をぶるぶるふるわせた。
今まで焦らされていた分も含めて、声にならない声を漏らし、ちんちんの先っぽから白く濁った粘液をドピュッドピュッ!と勢いよく放物線を描くようにして飛び散らせる。
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