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同時にさらさらな黒髪も少しだけ揺れて、…なんだかその悩まし気な雰囲気が更に艶やかな色気を醸し出してるように見えた。
「…彼が何と仰ったかはわかりませんが、…まぁアレの言うことですから気にしないでください。どうでも良いです」
「…ど、どうでも良いって…」
言葉遣いがものすごく雑になってる。
「それに、本日で充分お分かりになられたと思いますが、あの行為はまだ幼い夏空様には少し難しいかと…」
「っ、なん、」
さらりと言い放たれたガキ扱いに、むっとする。
そんなの、…オレが不出来だからできないって言ってるのと同じじゃないか。
「だって、」とその唇が、動く。
「一人では…イケなかったでしょう?」
「…っ、」
微かに目を伏せたさっくんの指先が、なぞるようにズボン越しのちんちんに沿って触れてきた。
…それだけでやっぱり気持ちよくなれてしまいそうで、ぐ、と頬を熱くする。
「ですから、これからも今まで通り何事もご自分でなさろうとせず、俺に頼ってくださいね」
ふ、と微笑み、オレの指先に唇で触れてくるさっくんに、カッと頭に血が上った。
「ば、ばかにすんな…っ、!!オレをいつもいつもこどもあつかいして…っ、」
オレがひとりでイけないのは、さっくんがいつも勝手にしちゃだめだっていうからで。
皆みたいに自分でしてたら、今に一人でできてたはずだったんだ。
「オレだってさっくんが教えてくれれば、何だってちゃんと一人でできるようになるんだぞ!」
さっきの存在理由とかそういうよくわからないやつのために、オレをだめだめ人間にしてるのはさっくんの方じゃないか!
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