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第14話
もう俺はクタクタで、今からセックスなんて考えられないほど体力は残っていなかった。
城崎もやりすぎたと反省したのか、あっさりと俺を離してくれた。
「先輩、俺も一緒に風呂…「駄目。」…ですよね。」
これ以上好き勝手させちゃダメだと、城崎が全てを言い終える前にピシャリと拒否した。
城崎は拗ねた仔犬のようにベッドルームへ戻っていく。
マジで耳と尻尾が見える。すげぇ落ち込んでる感じの。
一瞬許しそうになるけど、そんなことしたらまたあいつは狼へと豹変 してしまうだろう。
俺は情けをかけず、脱衣所の扉を閉めた。
服を脱いで裸になり、バスルームへ入る。
「完全にラブホじゃん。」
いや、まぁここラブホなんどけどさ。
バスルームがガラス張りだから脱衣所から全部見える。
バスルームにもローションとかゴムとか置いてあって、風呂でセックスする用なんだろうなとすぐに分かる。
「すげー。」
お風呂はジェットバスが付いていて、おまけに七色に光るライト付きだ。泡風呂もできるらしい。
女の子とか喜びそう。
体を洗ってからシャワーで体の汚れを流し、城崎が溜めておいてくれた湯船に浸かる。
「はぁ〜〜、気持ちいい〜……。」
41℃くらいか、いつもの俺ん家の風呂と同じくらいの温度。
あいつ俺のこと理解しすぎで怖い。
自分の体に視線を落とすと、今まで陥没していた乳首が外に飛び出している。
弄られすぎて周りも少し張っていて恥ずかしい。
ずっと陥没していたから空気とかに触れるだけでも変な感じだ。
「ん……っ」
城崎に触られたみたいに指の腹で擦ってみるが、微妙に刺激が足りなかった。
あー、なに俺自分でこんなとこ触ってんだよ…。
マジでないわ。
でも体は正直者で、俺の中心は緩く立ち上がっていた。
「あーやめたやめた。さっさとあがろ。」
冷たい水を被って心と体を冷やして風呂から上がった。
備え付けのバスローブを着てベッドルームに戻ると、城崎はスマホを触りながら時間を潰していた。
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