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第13話

どうしても力が篭ってしまい泣きそうになっていると、城崎は俺の手を自分の首に絡ませた。 「俺にしがみついてていいですよ。」 「あ…、城崎っ!ゃっ…、怖いっ!」 「大丈夫です。気持ち良くなるだけですから、ね?」 「あっぁっ…あぁっ!」 足を城崎の身体に絡め、腕で城崎の頭を掻き抱く。 俺が力を入れた瞬間、城崎が俺の胸を噛んで、俺は目の前が真っ白になった。 「先輩、たくさん出ましたね。」 「や…、見んなっ……グスッ」 「泣かないで?恥ずかしいことじゃないですよ。」 「恥ずいわ、馬鹿ぁ…!」 下は見られないように城崎の体から離れないよう、絡ませている脚に力を込める。 射精してパンツの中ぐちょぐちょで気持ち悪いけど、マジで見られたくない。 乳首も左右両方スースーするから、さっき噛まれたので右側も出たんだ、絶対。 もう本当恥ずかしい。 だって俺、胸だけでイッたってことだろ? ありえない。マジで男としての恥。 顔だけは見られないように枕をぎゅぅっと抱きしめた。 「先輩。」 「無理。」 「先輩、顔見せて。お願い。」 城崎がめちゃくちゃ甘い声で俺に請う。 思わず手の力を緩めてしまいそうになるけど、駄目。 今の俺めちゃくちゃ変な顔してる。 「先輩、好き。本当に好き。顔見たいです。」 「無理。だってこんな顔見たら俺のこと…、うわっ!」 俺のこと嫌いになる。 そう言おうと思ったのに、力づくで枕を奪われ、その先の城崎と目が合った。 「なんだ。死ぬほど可愛い顔してるじゃないですか。」 「うっせぇ…、見んなって言ったのに!」 涙でぐちゃぐちゃで欲情に塗れたこの顔のどこが可愛いんだよ。 「盲目すぎんだろ…。」 「はい♪俺はマジで死ぬほど先輩のこと大好きですよ。」 チュゥっと音を鳴らしてキスをされた。 俺、やべー後輩に惚れられちゃったかも…。 天井を見つめながらそんなことを考えた。

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