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第26話

「先輩、イったの?」 俺の顔を嬉しそうに覗き込んでくる城崎に、俺は首を縦に振った。 そしたら城崎はめちゃくちゃ嬉しそうに微笑んだ。 本当ずるい。かっこよすぎるんだもん。 「ひっ…!!」 城崎の膝が俺の股間にグッと押しつけられた。 ぐちゅり…と嫌な音がする。 「先輩、挿れたい…、先輩っ…」 「あっ…!やっ、待って!城崎っ…」 「ぐちょぐちょですよ、先輩っ…。もう、俺我慢できないです…っ」 「はっぁ…、ま、待って!心の準備…がッッ!」 ぐちょぐちょになったパンツを勢いよく下に下ろされる。 開放感と同時に羞恥心が俺を襲い、城崎の顔なんて見れなかった。 尻をいじっていた城崎の手が、俺のちんこに移動する。 冷たさに背筋がピンっと伸びた。 「先輩、可愛いです。本当に好き。大好きです。」 「城…崎ィ……っ」 「俺のと一緒に擦りますね。先輩も一緒に擦ってくださいね。」 「わっ…?!」 俺の股間に押し付けられたのは、城崎のとんでもなく巨大なちんこ。 いや、待て。俺そんな小さい方じゃないぞ? なに、これ。これ is(イズ) 何?? 「気持ち悪い……ですか?」 「いや、ち、違う!びっくりしただけ…。」 「すみません。俺人より少しデカい方なんです。てか、今勃ってるんでそりゃデカいっすよ。」 少しどころじゃねぇだろ。 勃ってるつっても、そもそもビックマグナムじゃねぇか。 なんだよ。イケメンで仕事もできて、その上男の象徴も超ご立派なんて…。 「狡い。」 「え?」 「人生勝ち組じゃん、おまえ。」 「ん〜…。先輩が俺のこと好きになってくれなかったら、大どんでん返しで負け組ですけどね。」 何小っ恥ずかしいこと真顔で言ってんだ。 言った本人は澄まし顔なのに、言われた俺が顔真っ赤にして馬鹿みてぇ。 もしかして言い慣れてる…とか? あり得る。 だって、セフレいっぱいいたっぽいし。 こいつくらいのイケメンになると、体だけの関係なら結び付けとくために適当に甘い言葉吐いときゃキープできそう。 「何拗ねた顔してるんですか。」 「いや、こういうの、俺以外の奴にも言ってたのかなって…。」 「言うわけないでしょ。俺がこんなに愛してやまないの、後にも先にも先輩しかいませんから。」 「そういうの当たり前のように言うなって…マジで…。」 世のためにこいつを野放しにしちゃいけない。 駄目。世界中がキュン死しちゃう、こんなの。

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