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第155話

Aquaから城崎に背負われて近くのホテルに移動する。 ビジネスホテルとか、カラフルなラブホテルとかいっぱいある。 「城崎ぃ…」 「なんですか?」 「きょぉはえっちなほてる行こ…?」 「……………3.14159265358979323846」 「?!!」 城崎は訳の分からない数字の羅列(られつ)を永遠と唱えたまま、ラブホへ入った。 絶対周りからヤバいやつだと思われてるに違いない。 部屋に着くとベッドに降ろされて、俺は手を伸ばして城崎にキスを強請(ねだ)る。 もちろん城崎は、俺の要望通りえっちなキスをしてくれる。 「んっ、んっ……♡城崎…っ」 「はー…、可愛い………。」 「ふぁ…、んぁ…♡」 気持ちよくて体を(よじ)ると、しっかり押さえられて舌が絡む。 気持ちいい…。 城崎は俺の服を脱がせパンツ一丁にし、ヘッドボードにあるローションをたっぷり俺の身体に垂らした。 俺に(またが)って城崎も上の服を脱ぐ。 あー…、腹筋綺麗だな……。 綺麗に割れた腹筋を撫でると、城崎は少し身じろいだ。 「先輩、くすぐったい。」 「へへ。マッサージしてあげよっか?」 「この状況だとエロいのしか想像できないんですけど。」 「城崎うつぶせになって〜。」 「はいはい。」 城崎は言われるままにうつ伏せになってくれた。 俺は尻にのしかかり、城崎の腰に手を添えて体重をかける。 「あぁ〜……」 「きもちぃ?」 「いい感じです。普通に気持ちいいです。」 腰を重点的に(ほぐ)した後、そのまま腰のあたりまで体を滑らせる。 首周りや肩甲骨もマッサージしてやると、いい感じに解れた。 「まさか本当に普通のマッサージだとは思いませんでした。ありがとうございます、先輩。コリ取れました。」 「どういたしまして〜。」 ゴリゴリに凝ってた城崎の肩をほぐして、俺は満足気にベッドに寝転んだ。 ヘッドボードからゴムを1枚取って、城崎に渡す。 「次はしろしゃ()きが気持ちよくして…?」 「……っ!?どこでそんなセリフ……!」 「してくれないの…?」 「しますけど!?」 城崎は顔を赤くしてズボンを下ろし、大きいちんこにゴムを被せる。 城崎のは大きいゴムじゃないと入んないのに、俺適当にサイズ選んで渡しちゃった。 さっきまでリラックスしていたからか、ゴムは何とか入ったみたいだけど、これ途中で破れちゃったらどうしよ…。 「城崎、それ破れない…?」 「破れるかもね。」 「俺赤ちゃんできちゃう…?」 「今日何なんですか?!」 日本酒を飲んだせいか、悪酔いがすごい。 城崎は怒ってるけど、もっと困らせたいし、えっちなこといっぱいしたい。 挿れる前からゴムが破けそうになってて、城崎は仕方なく大きいサイズのゴムに付け替えていた。

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