157 / 1069
第157話
城崎が俺の陰毛を撫でる。
そこを触られるのは、なんか変な感じだ。
「これ、剃 ってほしい。」
「え…?」
「生まれたての先輩が見たい。」
城崎は餌を懇願 する子犬のような潤んだ瞳で俺を見つめた。
俺はとても困惑した。
男でこんなところを剃るなんて。
「……………ぃぃょ。」
「本当っ?!」
「城崎がそうしてほしいなら、やってもいい。」
俺は未だにアルコールが残ってイマイチ回ってない頭なりに考えてそう返事した。
だって城崎に喜んでほしいもん。
「じゃあ、約束ですよ。」
「うん。」
城崎は尻尾をブンブン振りながら俺を抱きしめて頬擦りした。
「先輩、もう一回動いていい?」
「んっ…♡」
「奥まで俺でいっぱいになってください…ッ」
城崎はまた俺をうつ伏せにし、ズンズン奥を突いた。
俺は呆気なく3回目の絶頂を迎え、城崎も中で爆 ぜ、ずるりと俺からナニを抜いた。
ゴムの口を縛ってゴミ箱に捨て、城崎はうつ伏せで放心する俺に重なるように体を乗せる。
「重い……」
「俺、太ってます?」
「ぜってー筋肉分。」
「筋肉いらない?」
「いる…。」
「じゃあ減らせないですね。」
俺が城崎の筋肉が好きなこと知ってそういうこと言う。
俺の上に乗らなきゃいい話なのに、やっぱり意地悪だ。
今日はバックだったからセックス中にキスができなくて、口が寂しい。
「城崎、上向きたい。」
「…いいですよ?」
「チューして?……んむっ」
強請るや否や、城崎は嬉しそうに俺にキスをした。
いつもよりゆっくりで丁寧なキス。
城崎の舌が歯列をなぞって、ぞくぞくっと背筋に快感が走った。
「んっ…んぅ♡」
「気持ちいい?」
「ん。きもちぃ…」
少し口を離してそう問われたけど、離してほしくなくて俺はまた城崎の唇を喰 む。
ちゅくちゅく唾液の音が部屋に響いて、俺は音に興奮していっぱいキスを強請った。
「早く誕生日来てほしい…。」
「…………しろ…しゃ き……」
キスのあと疲れてすぐ眠る俺を抱きしめながら、城崎はそうボヤいた。
ともだちにシェアしよう!