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第157話

城崎が俺の陰毛を撫でる。 そこを触られるのは、なんか変な感じだ。 「これ、()ってほしい。」 「え…?」 「生まれたての先輩が見たい。」 城崎は餌を懇願(こんがん)する子犬のような潤んだ瞳で俺を見つめた。 俺はとても困惑した。 男でこんなところを剃るなんて。 「……………ぃぃょ。」 「本当っ?!」 「城崎がそうしてほしいなら、やってもいい。」 俺は未だにアルコールが残ってイマイチ回ってない頭なりに考えてそう返事した。 だって城崎に喜んでほしいもん。 「じゃあ、約束ですよ。」 「うん。」 城崎は尻尾をブンブン振りながら俺を抱きしめて頬擦りした。 「先輩、もう一回動いていい?」 「んっ…♡」 「奥まで俺でいっぱいになってください…ッ」 城崎はまた俺をうつ伏せにし、ズンズン奥を突いた。 俺は呆気なく3回目の絶頂を迎え、城崎も中で()ぜ、ずるりと俺からナニを抜いた。 ゴムの口を縛ってゴミ箱に捨て、城崎はうつ伏せで放心する俺に重なるように体を乗せる。 「重い……」 「俺、太ってます?」 「ぜってー筋肉分。」 「筋肉いらない?」 「いる…。」 「じゃあ減らせないですね。」 俺が城崎の筋肉が好きなこと知ってそういうこと言う。 俺の上に乗らなきゃいい話なのに、やっぱり意地悪だ。 今日はバックだったからセックス中にキスができなくて、口が寂しい。 「城崎、上向きたい。」 「…いいですよ?」 「チューして?……んむっ」 強請るや否や、城崎は嬉しそうに俺にキスをした。 いつもよりゆっくりで丁寧なキス。 城崎の舌が歯列をなぞって、ぞくぞくっと背筋に快感が走った。 「んっ…んぅ♡」 「気持ちいい?」 「ん。きもちぃ…」 少し口を離してそう問われたけど、離してほしくなくて俺はまた城崎の唇を()む。 ちゅくちゅく唾液の音が部屋に響いて、俺は音に興奮していっぱいキスを強請った。 「早く誕生日来てほしい…。」 「…………しろ…しゃ()き……」 キスのあと疲れてすぐ眠る俺を抱きしめながら、城崎はそうボヤいた。

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