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第180話
城崎の前では歳上らしくいたいのに、甘えたいって思うし、不安だって寂しさだって、いろんな気持ちに襲われる。
「先輩、ちゃんと話しましょう?」
「………」
「先輩の歳上なのに子どもっぽいギャップ、俺は堪らなく好きですよ。それにいざと言うときはすごく頼りになりますし。悪い意味で言ったんじゃないです。」
城崎のフォローになってるのかなってないのか分からない言葉。
俺の悪いところも好きって言ってくれるのは嬉しい。
でも、きっとこんな面倒くさい男だって分かったら、城崎だって……。
「先輩?」
「違うんだよ、城崎。俺、いつもこんなんじゃない。本当はもっと余裕があって…、その、今まで付き合ってたときだって、俺ちゃんと……」
「いいんですよ。先輩は今のままで。」
取り繕おうと必死な俺を、城崎は優しく抱きしめた。
「俺、男らしいって言われてた。女っぽいなんて言われたことねぇもん…。」
「はい。ちゃんと先輩の男らしいところも知ってますよ。しかもそれ、俺だけに甘えてくれてるってことですよね?すっげぇ嬉しい…。俺、先輩の甘えたなところ大好きですよ。」
「本当…?」
「本当です。」
城崎の指が俺の髪を梳 く。
甘えるなんて柄じゃないけど、城崎の前では甘えたくなってしまう。
男にもそう思わせてしまうくらい、城崎は包容力があるんだろうな…。
城崎の背中に手を回して、ぎゅっと抱き締め返す。
「先輩、機嫌直してくれた?」
「うん……。」
「キスしていい?」
「ん。」
目を瞑って顔を上げると、唇にふにっと柔らかいものが当たる。
何回も重ねているから、目を閉じていたって、これが城崎の唇だって分かる。
キスに夢中になっていると、ゆっくりとソファに押し倒された。
このままヤんのかな?
でもそれなら風呂に……。
そう思ったけど、城崎が俺を離してくれる様子は全くなかった。
「先輩、勃ってる…。」
「当たり前だろ…っ」
やわやわと股間を揉まれ、俺の息子はムクムクと成長した。
城崎は俺の上体を起こし、ソファに座らせた。
「いい?」
「いいって何が……、うわっ!?」
ズボンのチャックを下ろされ、ボロンっと大きくなったソレが飛び出す。
城崎は床に座り、俺の股間に顔を近づけた。
いや、これ昨日見た光景な気がするな?!
俺と城崎の場所、逆だけど。
「ちょっ…!うっっ……///」
「思い返せば、俺が先輩にフェラしたことないですよね。」
「ま、待って…!汚いしっ!城崎はそんなことしなくて…っ」
城崎は何の躊躇もなく、俺のちんこを口に含んだ。
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