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第181話
ジュルジュルと、わざとらしく音を立てながら俺のをしゃぶる城崎を見て興奮してしまう。
当たり前だろ、こんなの。
「先輩、ガチガチですね。」
「も…、いいからっ…」
「何で今までしてなかったんだろ?不思議。」
「ぁぅっ…!し、城崎…っ!」
好きな人にフェラされるだけで天国みたいなもんなのに、城崎は的確に気持ちいいところを突いてくる。
最近ドライでイッてばっかりだったから、こっちへの刺激は久しぶりで変な感じだ。
「駄目っ…、イクっ…!」
早々に限界がきた俺は射精する瞬間に城崎の口を離そうと肩を押したが、城崎は俺の手を払い除けた。
出そうになったものを自分の意思で止められるわけもなく、城崎の思惑通り口内射精してしまった。
ワナワナと震えていると、城崎は意地の悪い顔で俺を見上げ、ぺろりと唇を舌で舐めた。
「ご馳走様、先輩♡」
「なっ…なっ、おまえっ……!」
「濃いね。熱くて、苦い。」
「当たり前だろ!馬鹿!!」
城崎はべーっと俺に舌を見せる。
まだ飲み込んでなくて、城崎の赤い舌に俺の精液が絡みついていた。
羞恥心に襲われ目に涙が溜まる。
なのに、城崎は追い討ちをかけるように俺に唇を重ね、舌を絡ませた。
「うっ…!苦っ!!」
「これが先輩の味…♡」
「馬鹿!本当馬鹿!無理!!嫌い!!」
自分の精液の味を知るなんて、そんなこと人生で経験するなんて誰が思うだろうか?
俺は恥ずかしさが限界値を超えて、ボロボロと涙を流した。
「先輩、可愛い。こっち向いて?」
「触んなっ!……グスッ、もう嫌い……」
「ごめんなさい。ちょっと調子乗りました。」
「最近調子乗りすぎなんだよ、おまえ……」
下の毛剃られたり、自分の精液飲まされたり。
ここ数日、城崎の変態すぎる性癖に巻き込まれて、俺のプライドはズタボロだ。
恥ずかしめを受け、年下彼氏に泣かされている俺。
でもそれは、俺がどんどん城崎好みに染まっていって、そして城崎から離れられなくなってしまうのと同義。
「本当ごめんなさい。でも嘘でも嫌いって言わないで?」
城崎に甘えられたら何でも許してしまう。
俺はきっと駄目な大人だ。
心のどこかで嬉しいと思ってしまっている俺はおかしい?
恋人に依存してしまっている馬鹿な俺。
もう絶対、以前の自分には戻れない。
「先輩、俺のこと嫌い…?」
「…………嫌いじゃない。」
「じゃあ、好き?」
「……………当たり前だろ。」
城崎は満面の笑みで俺を抱き締めた。
俺、絶対こいつから離れられない。
「先輩、大好き。」
恋は盲目。
今まであまりピンときていなかった言葉だったのに、今の俺には痛いほど当てはまる言葉に変わっていた。
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