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第1話
ギシギシと揺れるベッド。
腰をガッシリと掴まれ後ろから激しく突かれる。
「んっ、あっ、はげしっ」
ピンク色の柔らかそうな唇からは嫌らしい喘ぎ声と淫らな言葉が零れ落ちる。
「あ……いくっ」
そう言って顔を上げた先に鏡があり、そこに写し出されるのは年端もいかない少年のような顔の男と、その男と随分年が離れたような中年男性。
中年男性は鏡を通して男を見ていた。
彼の性癖らしく、やっている姿を見ながらするのが興奮するらしい。
「ハルキさん、おれ、だめ……」
突かれている方の男性はそう言うと自分のイチモツから白濁色の液体を吐き出し、果てた。
「もう、何度目だ?」
クスクス笑うハルキと呼ばれた男性。
ハルキはグッタリした男を仰向けにする。
「ヒロ……まだ、これからだよ」
そう言ってハルキは覆いかぶさりヒロと呼んだ男を激しく揺さぶった。
声を上げるヒロ………その唇にキスを落としながらハルキも彼の中で果てた。
◆◆◆◆◆
行為が終わり、シャワーを浴びる。
ハルキは精液と汗をお湯で流すという感じだ。
ヒロは泡風呂に入り、その様子をじっと見ていた。
行為前も後も臭いを消す為にシャワーを浴びるハルキの指にはシルバーの指輪が浴室のライトでたまにキラリと光。
「奥さんともあんな激しいエッチすんの?」
ヒロは泡を息で飛ばしながら聞く。
「しないよ。だからヒロと会うと激しくなるんだ」
「ふーん、溜まってから俺を呼び出すんだね」
「そんな関係だろ?お金払ってんだから」
ハルキはそう言うとシャワーを止めた。
「うん、そんな関係だもんね。もう、帰るんでしょ?俺はまだここに居る」
「……ずっと、聞こうと思ってたんだが、帰りたがらないよな?事情あるのか?」
ハルキはヒロの方へ視線を向けた。
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