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第4話 出会い3

俺は、休む場所を作るた。散らばった荷物をまた回収に向かった。 フィストは比較的安全な場所に寝かせる。早くしないと完全に日が落ちてしまう。 荷物の場所はさっき医療キットが落ちていた場所からおおよそ分かっていた。急いで探して回収する。 色々なくなってはいたものの、テントと毛布、少量の食料を見つけることが出来た。 運よく休むのに丁度いい場所もあった。岩が出っ張っていて、丁度洞窟のようになってい場所だ。 そこにテントを張った。 テントの周りには木を置いてカモフラージュにする。ここら辺のディアボルスはあらかた討伐したが、他にも危険な野生の動物はいる。 テントにフィストをそこに移動させ、休ませる。 フィストは相変わらず、痛そうに顔を歪めていた。しかも、肩を貸さないと移動が出来なかった。足のケガはそこそこ酷いようだ、無茶をしなくて良かった。 とりあえず安全な場所で休ませることができて俺はホッとした。 「この後はどうする?」 テントに寝かせると、フィストが痛みに顔を歪めながら聞いた。 「救援花火も見つけられたので、それを上げようと思います」 周りの地域では他の同僚達が討伐を行っているはずだ。その花火を上げれば運が良ければ見つけてもらえる。 「見つけてもらえるか?」 「救援花火は何個かありますし、それがだめなら狼煙を上げましょう。時間はあります」 それが駄目なら、また何か考えないといけない。しかし、今は目の前のことに対処していくしか出来なさそうだ。 それから、簡単に食事を作り始めると辺りは真っ暗になっていた。 救護花火を上げ、俺もテントで休むことにする。 「フィスト、怪我の具合はどうですか?」 俺はそう言って、フィストの足を見る。 「っく、だ、大丈夫だ……」 大丈夫だと言っているが、さっきより表情が苦しそうだ。怪我をしたばかりの時は興奮しているから痛みをあまり感じない。しかし、落ち着いて来たから、痛みが本格化して来たのかもしれない。 「他に怪我がないか診させて貰います」 俺はそう言って、フィストの体を調べる。 さっきは慌てたまま応急処置したので、足しかみていない。専門家ではないから見たところで正確には診断出来ないが、何もしないよりはマシだ。 「あ、少し、ディアボルスの皮膚に触れたところがある」 戦闘中に触れたか、死んだときに飛び散ったものが触れたのかもしれない。 俺はすぐに手に魔力を込めてそこに触れる。 ディアボルスの皮膚は触れると爛れるが、魔力を纏ったもので触れると消えるのだ。ディアボルスの皮膚が着いたのは少量のようで、俺でもなんとか出来た。もっと多かったら医者に見せないと無理だった。 「すまない、大分楽になった」 「いえ、すぐに気付かなくてすいません……そうだ、食事は摂れそうですか?」 食事と言っても缶詰を温めただけのものだ。それとコーヒー。 「ああ」 フィストまだ辛そうな顔をしていたがコクリと頷いた。 そうして、二人で簡単に済ませた。食事が終わった後もフィストは相変わらず苦しそうな表情だ。痛み止めがあったのでそれを飲んで貰った。これで、少しはマシになったくれればいいが。 しかし、何も出来なくてもどかしい。 皮肉なのは昨日まであった嫌な空気はなくなったことだ。しかし、昨日の方が断然マシだった。 見つけた荷物と森にあるもので即席の寝床を作る。 「フィスト、今日はここで寝てください。俺は外で火を焚いて不寝番をしています」 「悪い……」 「とりあえず寝てください。今は少しでも体力を回復させないと」 「分かった」 俺はフィストをそこに寝かせると、が目を閉じるのを確認して外に出た。俺も戦闘でまだ興奮しているのか一晩くらいなら起きていられそうだ。 乾いた木の枝を集めて、焚火をする。明るいし、野生動物はこれであまり近づいて来ないだろう。 ぱちぱちと燃える炎は暖かくてホッとした。夜は長い、今後の事をゆっくり考えられそうだ。 そう思って俺は焚火にさらに木をくべる。 月が高く上り、夜も更けた頃。 ガサっという音で俺は目を覚ました。 「油断した……」 少し気が緩んだのか、ほんの一瞬眠ってしまったようだ。 音は焚火の燃えた炭が崩れた音だった。 焚火に木を加えて火を大きくする。 「気を付けないと」 立ち上がり、伸びをする。ついでにフィストの様子を見に行く。 「大丈夫かな……」 チラリとテントの中を伺う。フィストはさっきより苦しそうな表情になっていた、やはり上手く眠れていないようだ。そっと額に手を触れる。フィストの目が少し開いた。 「フィスト、大丈夫ですか?熱が出てる……」 「っヤンか……大丈夫だ……痛みは大丈夫だ」 大丈夫と言ったが、さっきより息が荒くなっているし明らかに辛そうだ。 「無理しないで下さい。体、辛いんじゃないですか?」 痛み止めは効いているはずだから、おそらく今度は体が興奮しおさまらなくなっているのだろう。人は命の危険に晒されると本能的に性欲が高まる。 「大丈夫だ。放って置いてくれ」 「そんなわけにもいかないでしょう。我慢しないで下さい」 俺はそう言って、毛布をめくり中に入りフィストの中心を探る。そこは硬く勃ち上がっていた。 「っヤン駄目だ!やめろ」 「大丈夫です。これは必要な処置だと思って下さい。発散させれば少しは楽になるはず」 「し、しかし……」 フィストは戸惑ったように言う。しかし、触れた中心は硬いままだ。怪我があるのに我慢するのは苦しいはず。だから眠れないし、そのせいで回復も遅くなる。 「このままじゃ辛いでしょう。すぐに終わりますから」 俺はそう言って、フィストの目を手で目隠しをしてさらに言った。フィストには爆発から守って貰った恩もある。何か自分に出来る事はしたかった。 俺は耳元で囁く。 「目を閉じて。周りには俺以外いませんし、これから起こる事は俺も忘れます」 「ヤ、ヤン……しかし……」 戸惑ったままのフィストを尻目に俺は手早くズボンを脱いで準備をする。フィストに相手はいらないと言われていたから、特に準備はしていないがどうにかなるだろう。 フィストに跨り、指を唾液で濡らし後孔を解す。 「よし、もういいかな」 「っ……」 なんとか解せたらフィストのズボンをくつろげる。フィストは目線を逸らしているが顔が真っ赤になっていた。 息も荒くなっている、苦しそうだ。 「じゃあ、いきますよ。目を閉じておいて下さい」 「や、やっぱり。こんなこと……」 こんな状況なのに、フィストはまだ往生際悪くそう言った。 「しー、大丈夫。目を閉じて……フィストは恋人がいるんですよね?」 「こ、故郷に婚約者が……」 「その人の事を思い出して……ちょっとゴツゴツしてるかもしれませんが、その人にしてもらってるって想像してください」 俺は言い聞かせるように囁いた。そうして下の方に体をずらし、顔をフィストの股間辺りにうずめる。 フィストのものを口に含み、唾液で濡らす。初めてフィストの物をマジマジ見たがかなり大きかった。大丈夫だと思うが、入るかどうか心配になってきた。 「っ……ん……はっ……はっ」 フィストの息がさらに荒くなった。感じているようで体がビクビク震えている。 「じゃあ、いきますよ。……っ」 腰をゆっくり降ろし、フィストの硬く立ち上がった物を埋め込んだ。

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