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第36話

もっ、舌溶けちゃう 涎が口の端から零れ落ちシーツに染み渡っていく 才加様の顔色が変わることは無く淡々と口付けを交わしている中僕の体はじくじくと熱が溜まっていた。 じっとりと舌を絡み取られていると、次第に体がぴくっぴくっと電気が走ったみたいに疼く もう息も絶え絶えで苦しい、ちょっとやめたい。 けど嫌がったら捨てられてしまうかもしれない。 そんな不安と隣合わせで心臓はさっきから痛いくらいで頭もぼぅっとしているのに与えられる刺激には敏感になってきていた。 時折キスに交えて耳裏をつぅっ、となぞられたり指が耳穴に入ったりしてきた。 すると腰あたりがびくんと浮くような感じで、お母さんに耳かきをして貰った時とは全く違くて、喉からくぐもった声が漏れてしまう。 もぅ、おちんちんが痛い。 「あっ…んぅっ…」 目は潤ませながら必死に彼のシャツを握りしめる。 才加様はそんな僕の姿を静かに見つめていたかと思ったらすっと目を細めた。 相変わらず感情の読めないその瞳に惹きつけられているとびくんと腰が跳ねた。 「んぁっあ!?」 彼の大きな手が僕のアソコの上に被さっていた。 散々舐め取られていた舌は離されたのにまだ甘い痺れを残していて、酸素を取り込もうと息を吸うたびに何故か喉あたりが気持ちよくて、股に力がはいる。 なんで?僕の体がどんどんわからなくなってる… 頭を整理しようと考えてようとしていたのに、彼は僕の顎を掴んで彼の手が被さっているアソコに向けさせた。 「今度はこちらに集中して」 甘い声が耳を掠めてそれすらも軽い快楽になっている。

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