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5.宙に浮いた気持ち 2
そういえば、起きたとき、新藤はトランクス姿だった。
そして、俺も同じなんだけど……。
昨日、履いて寝た記憶がないんだけど。
そもそも、いつ寝たのかも記憶にねぇ。
もしかして、新藤が履かせてくれたのか?
まぁ、それは後で考えるとして、俺は起き上がりベッドに腰掛けて着替えようとしたのだが。
腰掛けた瞬間……。
「痛っ、────っっ!?」
言葉にならないほどの痛みが走る。
ケ、ケ、ケ、ケツがいてぇ……。
なにこれ、俺のケツ割れたんじゃね?
いや、ケツは元々割れてるか。
つか、そういう問題じゃねぇよ!
って、オイッ! クソ新藤め。
テメェが好き勝手しやがったケツがめちゃくちゃ痛てぇじゃねぇか。
もがいていると、新藤が部屋に帰ってきた。
「朝ごはんできた……って何やってんの?」
「何って、ケツが痛くて着替えられねぇんだよ!!」
「そう言って着替えさせてほしいんだ? 甘えただな」
「ち、ちげーよ。その腐った頭のものさしで、いいように解釈するな!」
なんだかんだ言いながらも、新藤は微笑みながら着替えさせてくれたんだけど。
やっぱり甘い。甘すぎる。
どうしたんだ、新藤。
変に甘やかす新藤に俺はやっぱり慣れないでいた。
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