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5.宙に浮いた気持ち 4
「何すんだよ」
「もう帰るつもり?」
「だから、帰るって言っただろ?」
「嫌だな……」
どうしてお前に従わなきゃいけねぇんだ。
俺が帰るったら帰るんだよ。
寂しそうな新藤の顔は俺をムカつかせる。
すると新藤は壁に俺を押し付けて顔を近づけてきた。
「まだ返事を聞いていない」
「へ、返事? 何の返事だよ」
「僕の告白に対する返事。僕は何度も君に好きだって言ったよね」
返事!? そう言われてハッとした。
「何? その顔は……僕のことは好きじゃない?」
「そ、そんなの知るかっ」
「返事してくれるまで帰さない」
「はぁ!? 監禁でもする気かよ」
俺は迫られて後ずさりしたくなる。
そんなこといきなり言われたって……。
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