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19.俺の声を聞け 30

仰向けに寝ている修平に跨って、モノを自分の後孔にあてがう。 騎乗位で自分から入れるなんて初めてだし、なかなかうまく入らなくて苦戦してしまうけど、何度か角度を変えながら挑戦していると、先が少し入った。 「ふぅ…ンン……っ」 そこからは息を吐きながらゆっくりと腰を下ろしていくだけだ。 体重をかけるようにして腰を落とすと、修平のを深くまで吞みこんでいく。 「ンン……は、はいった……っあ」 ローションのお陰でスムーズに入ったそれは俺の中でドクドク脈打っていてすげーそそる。 そしてゆっくり腰を上下に動かすと中のローションが馴染んでいって気持ちがいい。 「んっ…、ん……」 漏れそうになる声を我慢して腰を動かしながら修平を見ると、修平も気持ちよさそうな顔をしていてなんか……、妖艶すぎて生唾を飲み込んだ。 「修…平、気持、ち……いい?」 「うん。すごく…気持ちいいよ……」 動くのに少し慣れてきた俺は、腰を打ち付けるのを速めてみる。 すると弱い部分にゴリッと修平のが擦れて。 「んっ、ぁ……っあ…」 自分でしたのにいい所が擦れて声が出てしまった。 マズいと思って口を塞ごうとすると修平が手を繋いできて目を細めた。 「もっと声出して。千秋の感じてる声が聞きたい」 どこのエロおやじだよっ! って思ったけど。 そう言われてなぜかさっきまで我慢出来そうだった声が我慢出来なくなったんだ。 パチュパチュンと水音まじりに肌がぶつかる音が聞こえて、お互いの息遣いも荒くなっていく。 聞こえてくるのはベッドのスプリングが軋む音と、粘膜が擦れ合う音と、俺の情けない声だけ。 「あっ、あぁ…ン……んぁ…ッ……」 声って何か快楽の栓でもする効果があるのだろうか。 我慢しなくなってから、感度が上がったかのように射精感が沸き起こってくる。 「ふぅ…んぁぁ……あ、あっ……」 だから動くのを止めて息を整えた。 ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。 もうイキそうなんだもん。 修平より先にイッたらだめだ……ここは体制を整えて……。 とか考えていたとき急に、修平に下から突き上げられた。 「ふぁあぁぁ…───ッ」 その思いがけない刺激に一突きで、俺は呆気なく白濁を放ってしまった。

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