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19.俺の声を聞け 32
「修平……しゅ、へ……んぁ…しゅうへぇ……あっ、ッ…」
「千秋、好きだよ……千秋、大好き……」
奥へ 奥へと深く挿入されると修平の息遣いが耳のそばで聞こえてきてもうヤバい。
その掠れた声に名前を呼ばれるだけで、胸の中が一杯になってしまう。
「あぁ…しゅ、へぇ……んぁ……」
「もう離したりなんかしないから……ずっと側にいて」
そんな言葉を耳元で囁かれたりなんかしたら、もう溢れてしまいそうで一気に射精感が押し寄せてきてしまった。
「んっ、修平……んぁ…ッ、お…俺、も……んっ、ダメ……あぁ」
「僕も。千秋、イってい…い?」
「あっ…お、おれも……イ、ク……」
修平はさらに奥へと打ち付けて俺にキスをした。
絡まってくる舌に無我夢中で舌を絡ませながら、体を震わせ欲を放つ。
「ンン…っん…────!!」
ブルブルッと芯から体が震えると俺が締め付けた修平のが膨張し中に温かいものが流し込まれるのがわかった。
ドクドクと全てを出し切ると、修平は息を荒げながら俺に倒れかかって来る。
「修平……大、丈夫か……?」
「大丈夫……」
そう言うと修平は俺を抱きしめながら額にキスをした。
大丈夫と言いながらも修平の額には大粒の汗が滲んでいて、いつもより息が荒い気がするし……やっぱりきつかったに違いない。
「修平、うまく出来なくてごめん……無理させた」
「そんなことないよ」
修平はまた俺の髪に軽くキスをすると、俺の隣にごろんと横になった。
「何かしてほしかったら言えよ!」
「大丈夫だよ」
「いいから言えって!」
「じゃあ、水持ってきてくれる?」
「おう、わかった」
俺はティッシュで腹の上やらの白濁を拭うと急いでトランクスとズボンを履いてダイニングに向かい、冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってくる。
「持ってきたぞ」
ありがとうと言いながらも修平は仰向けに寝たままだった。
「ねぇ、千秋。口移しで飲ませてくれたら嬉しいんだけど」
「く、く、口移し!?」
恥ずかしいから断ろうかと思ったが、動けない修平にそれは……と思い直して水を口に含む。
そして修平に跨り見下ろすと、ゆっくり唇を合わせた。
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