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19.俺の声を聞け 33

合わさると同時に開かれた口の中に水を流し込んでいく。 ごくんと飲み込むのがわかったので口を離すと修平にもう1回とせがまれて、その仕草にちょっときゅんとしてしまってもう1回修平の口に水を流し込んだ。 なんか、ただ水飲ませてるだけなのに、俺が飲ませてるんだって思うだけでドキドキするのってなんでだろう。 そして、唇を離すとうまく渡しきれてなくて零れた水を拭う修平がまた格好良くてドキッとする。 ヤバイ……ムラムラする。 さっきヤッたばっかなのに、ムラムラするなんて頭のネジが緩んだのか? なんか、今ならどんな修平でも格好良いって思ってしまうし(普段から格好良いんだが)、胸がうるさいくらいドキドキしてしまう。 なんだろう。 気持ちが一気に大きく膨らんで、心の中ではさっきから好きだ好きだ好きだ好きだと連呼しっぱなしだ。 一気に膨らんだ気持ちは顔にまで現れだして、さっきから熱くてたまらない。 好き。やばい、めちゃくちゃ好き。 もっと修平といたい。 離れないようにもっと近くに。 ───…一生、側にいたい。 感情が変に高ぶったんだと思う。 だから、あんな事が口から出たんだ。 そんな俺から出た言葉は余りにも突拍子ない言葉だから、後で思い出すとかなり恥ずかしい。 「修平、結婚しよう」 俺の突拍子もない発言に、さすがの修平も驚いたようで目を丸くしながら言葉を詰まらせた。 「け、結婚!?」 それと同時に俺は自分の言ってしまった言葉を遅れて理解する。 理解すればするほどに恥ずかしくて必要以上に焦りだしてしまう。 「い、いや。男同士が結婚できないのはわかってる! そんなつもりで! と言おうとしたまでというか何というか……」 もう穴があったら入りたいくらい恥ずかしくて、焦りまくってる俺を見ながら微笑んだ修平がポツリと呟くように言った。 「……しようか、結婚。千秋となら何でも可能な気がする」 そう言ってもらうと嬉しいくせに、今度は照れてしまってまた天邪鬼な俺が出てしまうんだ。 「だ、だから男同士は結婚できねぇって!」 「しようって言い出したのは千秋だろ?」 ……そうだけど。

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